読み物

俺たちのR25時代

R25編集部『俺たちのR25時代 (日経ビジネス人文庫)』日本経済新聞社,2005 R25編集部の作品感想 フリーマガジンであるR25上で行われている20代後半を語ってもらうというインタビューをまとめたもの。気に入ったセリフを以下に抜粋。 糸井重里さん。「好…

養老孟司の“逆さメガネ”

養老孟司『養老孟司の“逆さメガネ” (PHP新書)』PHP研究所,2003 養老孟司さんの作品感想 雑草の名前を覚えても仕方ないという考えと同じで、子どもに関心を持っても仕方ない……そんな強烈な書き出しで始まる教育論的な本。「子どものように、「どうなるかわか…

大人問題

五味太郎『大人問題 (講談社文庫)』講談社,2001 五味太郎さんの作品感想 sskr31さんの感想を読んで手にとりました。「情けないほど個人的な個人があまりにも少ない、この社会です。」「行きたい方向がなんとなくあると、人生それなりに甘いよ」最初からぐさ…

レバレッジ勉強法

本田直之『レバレッジ勉強法』大和書房,2007 本田直之さんの作品感想 最近本屋に行くと、レバレッジなんやらしゃんというのをよく見かけていたので気になってました。図書館でも見かけたので衝動借り。 勉強する一番の解決方法は深く考えないことなんだとか…

「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字 下

山田真哉『「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉 (光文社新書)』光文社,2008 シリーズ感想 山田真哉さんの作品感想 ランキング操作、インパクトが強いが関係のない数字、根拠のない数字、机上の数字。この四つが禁じられ…

間の取れる人 間抜けな人

森田雄三『間の取れる人 間抜けな人 人づき合いが楽になる (祥伝社新書)』祥伝社,2007 森田雄三さんの作品感想 図書館で見かけ、そのタイトルに引かれてページを開いてみると、章タイトルにイッセー尾形さん(→舞台感想)の名前が出てるからなんでだろうと思…

旅ボン イタリア編

ボンボヤージュ『旅ボン~イタリア編~』ゴマブックス,2007 ボンボヤージュさんの作品感想 ちびきゃらを書いてる、引きこもりで一度も海外に出たことがないボンボヤージュさんが、イタリアに十日間旅行する話。 旅支度の段階から失敗ばかりなんですが、もふも…

女性の品格

坂東眞理子『女性の品格 (PHP新書)』PHP研究所,2006 坂東眞理子さんの作品感想 なぜこれを借りてきたのか分からないけれど、借りてきたので読んでみました。 残念ながら(?)女性ではないのでその辺りは斜め読みですが、女性だけに限らないポイントも多かっ…

美味い!エッセイはこんなふうにして書く

女性文学会『美味い!エッセイはこんなふうにして書く―人気作家・エッセイスト20人に学ぶ文章術』大和出版,1999 せっかく読書感想文書いてるんだから、いいもの書きたいよね〜。でも感想文の書き方を指南したものってあるかなと思い、いい機会なのでエッセイ…

淋しいのはお前だけじゃな

枡野浩一『淋しいのはお前だけじゃな』集英社,2008 枡野浩一さんの作品感想 秋山真琴さんの感想を読んで手に取りました。妙なおかしさがこみ上げてくるイラストと共に短歌とエッセイが収録されています。 一番最初の「肯定を必要とする君といて平気平気が口…

ヘッセ詩集

ヘルマン・ヘッセ『世界の詩集〈第9〉ヘッセ詩集 (1967年)』角川書店,1969 ヘルマン・ヘッセさんの作品感想 車輪の下を学生時代に読んだことあったものの、それ以外の作品を知りませんでしたが、ラジオ関係飲み会をしたときに勧められたので読んでみました。…

食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字㊤

山田真哉『食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉 (光文社新書)』光文社,2007 数学にうまくなってもらうことに重点をおいた本です。上下構成とはいえ、これだけでも十分に面白いとのこと。 「0には絶大な威力がある」「単位を変えてみるの…

金もーけプロジェクト。

k.m.p.『k.m.p.の金もーけプロジェクト。』メディアファクトリー,2000 思わず会社を辞めてしまった女性二人組みのデザイナーユニット「k.m.p.」のこれまでのお話。漫画と文章がいい具合にミックスされていて読みやすいですよ。k.m.p.は金もーけプロジェクト…

環境問題はなぜウソがまかり通るのか

武田邦彦『環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks)』洋泉社,2007 ペットボトルのリサイクルが環境に優しくないというショッキングな話から始められます。最初は論理のすり替えじゃないのかと疑った目で読んでたんですが、なんとなくとは…

ノベルゲームのシナリオ作成技法

涼元悠一『ノベルゲームのシナリオ作成技法』秀和システム,2006 コバルトノベル大賞・入選したり日本ファンタジーノベル大賞・優秀賞を受賞していたりもしてるけど、「AIR」や「CLANNAD」のシナリオを書いた涼元さんの本。背景や音楽、効果音の発注までゲー…

MORI LOG ACADEMY①

森博嗣『MORI LOG ACADEMY〈1〉 (ダ・ヴィンチ ブックス)』メディアファクトリー,2006 森博嗣さんのブログ三か月分を本にまとめたもの。Web上でもちょくちょく見てたけど、全部は読んでませんでした。最初に日常の話があって、その後に国語とか算数などと…

なぜ、社長のベンツは4ドアなのか? 決算書編 誰も教えてくれなかった!裏会計学その2

小堺桂悦郎『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?~決算書編~誰も教えてくれなかった!裏会計学その2』フォレスト出版,2007 軽いノリで読める会計学の本シリーズ二冊目。今回は決算書の読み方がメインです。つまるところ、損益計算書と貸借対照表とキャッシュフ…

ニッポンの小説 百年の孤独

高橋源一郎『ニッポンの小説―百年の孤独』文芸春秋,2007 ニッポンの小説とは何かを考えている本。講演の内容であろうプロローグはちょいと難しかったけど、そこを乗り越えるとわりと読みやすかったです。 「その小説はどこにあるのですか?」「死んだ人はお…

なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?

小堺桂悦郎『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?誰も教えてくれなかった!裏会計学』フォレスト出版,2006 「社長が買った1000万円のベンツが経費で落ちるのか?」「年商以上の借金があるのになぜ潰れないのか?」「本当の赤字と決算書の赤字の違い」などの話が…

トヨタの正体

横田一, 佐高信, 週刊金曜日取材班『トヨタの正体―マスコミ最大のパトロン トヨタの前に赤信号はないのか』金曜日,2006 タブーとしてマスコミが叩くことのできない、トヨタについて書かれた本。価格が違う車でも構造は一緒であるとか、「柳の下の二匹目ビジ…

大森望, 豊崎由美『文学賞メッタ斬り!リターンズ』パルコ,2006 大森さんと豊崎さんが辛口で受賞作をぶった切るシリーズ二作目。島田雅彦さんとの対談もあります。辛口批評はやっぱり憧れるな〜。 まずは島田さんも交えての、文学賞の選考委員の変遷について…

竹内一郎『人は見た目が9割 (新潮新書)』新潮社,2005 9割という言葉を以前より多く聞くけど、10割と言わないのは謙虚になったからでしょうか。心理学的に意味があるんでしょうか。流行? 読んで初めて知ったのですが、竹内さんって哲也の原作やってた・…

野口嘉則『鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール』総合法令出版,2006 本編自体はここから読むことができます。本にはあとがきというか解説もありますが、本編以上のことが語られているわけではありません。掲載されている物語が宗教じみてると…

三浦展『下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)』光文社,2005 最初の下流度チェックだと思いっきり下流で泣けてくる本でした。といわけで私は下流らしいですが、下流の意味がちょっとぶれてるような感じを受けました。上中下の分け方がお金ではなく満…

竹内薫『99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)』光文社,2006 飛行機が飛んでいる理由の全ては解明されていない……そこから始まる、頭をほぐすお話。生活の知恵のエッセンスが詰まってるのかなと思ったら、どちらかと言うと科学のお話…

リリー・フランキー『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』扶桑社,2005 一番私になじみが深かったのは「おでん君」です。だから、リリーさんってイラストレーターだと思っていたんですが、ほかにも色々やっていみたいですね。本屋大賞も獲ったしも…

中野翠『今夜も落語で眠りたい (文春新書)』文藝春秋,2006 まずは中野さんの思い入れのある話をおすすめのCDとともに紹介しています。マニアックなネタはなく、有名なかた(古今亭志ん生さんに志ん朝さん。桂文楽さんとか)が多いので気兼ねなく手にとっ…

高井信『ショートショートの世界 (集英社新書 (0308))』集英社,2005 そんなわけでショートショートについてまとめられたもの。序盤はショートショートの歴史とか定義づけについて。けっこう意外な人がショートショートを書いてたりします。ちょっと読んでみ…

大人の科学マガジン編集部『大人の科学マガジン Vol.09 ( プラネタリウム )』学習研究社,2005 なぜスリップが残ってるのか不思議に思いつつも、まずは付録であるプラネタリウムの作成に取り掛かりました。こういう雑誌を今まで手に取ったことなかったのでち…

大森望,豊崎由美『文学賞メッタ斬り!』PARCO出版,2004 いわゆる批評本なんでしょうか。各文学賞を文字通りぶった切っています。2004年に出版されたものなので、最新情報というわけではありませんが、それでこの本の価値が下がるなんてことはないかと…