「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字 下

「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉  Amazon
山田真哉「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉 (光文社新書)』光文社,2008
シリーズ感想
山田真哉さんの作品感想
ランキング操作、インパクトが強いが関係のない数字、根拠のない数字、机上の数字。この四つが禁じられた数字だということが示されます。数字は嘘をつくってことですね。
会社に入って会計をかじったからか上巻よりも身近に感じられたし、なにより面白かったです。計画信仰ってのにも納得。今月は売上達成したから、この売上は来月に回してしまおうとかよくあることかも。
個人の旅行計画とかは立てるときが楽しかったりもするけど、会社が計画立てるだけで満足していちゃだめですからね〜。変化する環境に対応するためのカードが重要なんだとか。企業の余力があるうちに、この辺りに手を回せるかが重要なのかな。切羽詰ってから打開しようとしても、うまくいかないものですし。


目先の利益を追うと、自分の行動を縛ってしまうというのは私もよくやることです。企業だと、将来のお金の使い道が会計のせいで縛られてしまうこともあるそうで。本のような短期的かつ比較的安価なものはともかく、パソコンのように長く使うものは考えてから購入ですな。あと資産の運用とかも。
魔法の言葉は「費用対効果」と「二分法」物事をシンプルに落としこめるから。ただ、妙手を打つには二分法から一旦離れなければいけない理由には、なるほどと思ったり。複数の視点を持つことが大事で、会計的視点だけでは世界の二分の一しか語れないという結論が印象的でした。