三浦展下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)』光文社,2005


最初の下流度チェックだと思いっきり下流で泣けてくる本でした。といわけで私は下流らしいですが、下流の意味がちょっとぶれてるような感じを受けました。上中下の分け方がお金ではなく満足・幸福度みたいなことを言いつつも、資産やら売上で比較しているような。でも後半に行くにつれ理解しやすい内容になっていました。
中盤は男女の意識の違いをメインにしていたのかな。女性は雑誌をなんであんなに読むのか不思議でしたが、一応の理由はあるみたい。まあ、男女の区別なく派遣社員フリーターニートの生活が大変だというのはよくよく分かりますよ。ショッキングな章としては「年収300万では結婚できない!?」などもありんす。後、中で紹介されていたドラゴン桜は読みたくなった。
家族形態は多様化したが、幸福の形は必ずしも多様化していない」が印象に残ってます。家族形態のみならず生活スタイルなんかも多様化しているけど、古臭くても観念からはなかなか離れなれないんでしょうね。定められたレールの上を走ってるほうがいいみたい。仮にレールを外れるとしても、「目的地が実在しているのか」「どのくらいの走行距離なのか」など綿密な計画を立てないとだめですね。あっ、ちゃんと動いているかどうかも確認しないと。