間の取れる人 間抜けな人

間の取れる人 間抜けな人  Amazon
森田雄三『間の取れる人 間抜けな人 人づき合いが楽になる (祥伝社新書)祥伝社,2007
森田雄三さんの作品感想
図書館で見かけ、そのタイトルに引かれてページを開いてみると、章タイトルにイッセー尾形さん(→舞台感想)の名前が出てるからなんでだろうと思い、読んで思い出しました。森田さんって尾形さんとコンビ組んでる演出の人じゃん。
「間」と「沈黙」の豊かさを見つけることが目的となっています。
想像以上に私にとっては面白かったです。下記のような方面を肯定してくれるものに、これまであんまり出会った覚えがないので。


「本当を伝えるコミュニケーション」は、聞き手を窮屈にさせる。
「実際の人生」より「本当っぽい人生」のほうが口当たりがいい
「人を嫌うこと」にも個性がある
つまらない話を、つまらなく話すことが大事なのだ


イッセー尾形さんの、定年間近のお父さんが息子を励ます「ゴウスケ」という舞台の解釈の違いは興味深かったです。
そして、美人の秘訣に始まる変身願望に関わるような話も楽しそうだったな〜。社会的信用は得られにくいかも知れないけれども、一つの人格で通すのって窮屈ですからね。
手始めに読書感想文を他人になりきって書いてみるのも楽しいかも。機会があったらやってみようっと。