竹内薫99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)』光文社,2006


飛行機が飛んでいる理由の全ては解明されていない……そこから始まる、頭をほぐすお話。生活の知恵のエッセンスが詰まってるのかなと思ったら、どちらかと言うと科学のお話がメインでした。エーテルやら反証可能性やらの科学用語を、文系の私でも把握できるようになってます。
ミリカンの実験に懐かしさを感じました。理系嫌いの私ですが、この実験はなぜか頭の隅に残ってました。小説の中(→この小説)だけじゃなくて、実験室で宇宙を作れるかも知れないと実際の科学者が考えているんですね〜。まあ、理論は違うのかもしれませんけど。
疑う技術」や人を見かけで判断する(仮説をたてる)ことはだめよ、ということも書かれていました。というわけで、科学の歴史+思考法という構成でした。個人的に悲しいのは、マイナスイオンの効能が科学的に証明されていないということ。私自身がマイナスイオンを振りまいているので、周りの人の健康にいいと思っていたのに……。えっ? マイナスイオンって負のオーラのことじゃないんですか?