美味い!エッセイはこんなふうにして書く

美味い!エッセイはこんなふうにして書く  Amazon
性文学会『美味い!エッセイはこんなふうにして書く―人気作家・エッセイスト20人に学ぶ文章術』大和出版,1999


せっかく読書感想文書いてるんだから、いいもの書きたいよね〜。でも感想文の書き方を指南したものってあるかなと思い、いい機会なのでエッセイの書き方というものに手を出してみました。
様々な人のエッセイを読みつつ、書き方の工夫などが説明されています。


とりあげる作家さんも違えば、解説してる人もコロコロ変わるのですが、共通していたのは客観的に書かなければいけないということ。「自分の書きたいことを読者にどう伝えるか」が重要なので、そのためには客観的にならざるを得ないか。
そのためにも、読み直しは大切です。書き終わった直後はどうしたって熱が入ってますもんね。
また、伝えたいことを届けるためには細かい真実より大雑把な面白さが必要となるときもあるようで。ありのままを描写しても味気ないので、多少のアクセントは欠かせないようです。


私がいま特に考えていきたいなと思ったのは、感嘆詞を上手に使いこなすや、漢字を多用したり四字熟語を巧みに使ってギャップを作り出す手段です。小さいことだけで変化がありそうなので。口語調で小気味よさを出したりとか、独自の表現が大切というのにもつながっていくかな。
感想文では難しそうだけれども、直接的に表現するのではなく背景や周辺を語ることで表現するやり方も面白そうではあります。
ただ、自分だけわかる表現で一人で納得してしまうことに気をつけなきゃいけないなと思う。よくやってしまいがちなので。


過激な言論を避けてしまう私ですが、普遍的な価値観の提示でも見せ方しだいで光るそうなのでなんとかしたい。
また、いろんなことに対してまじめに考えてないといかんかな。ユニークな思考の裏にはしっかりとした常識の裏づけがあってこそというのも忘れちゃいけない。
鬱躁的ユーモアを使いこなしたり、色々と広い範囲の文章をちりばめて離れているように見せかけて最後は収束するような文も書きたいけど、これは遠い道のりっぽい。一歩一歩迷走しつつもがんばりたいと思う。