2004-12-10 の検索結果:

第4話 夜明けまで

宙のまにまに『第4話 夜明けまで』 シリーズ感想 片思いの女の子・蒔田ちゃんがかわいいですね。ビバ、ガールズトーク! というわけで、合宿の話です。学生でクラブ活動の話だと合宿は、はずせませんね。私自身は高校時代に合宿行ったわけじゃないですけれどもー。 蒔田ちゃんの姑息な計画がことごとく潰されていて、見てらんないという感じでしたが、ここで美星の爆弾発言きたー。……まあこの後の美星の対応は想定内。けれども、この発言によって二人が意識しちゃうのが高ポイント。 天文部との待遇の差は笑…

桜蘭高校ホスト部 14

葉鳥ビスコ『桜蘭高校ホスト部 第14巻 (花とゆめCOMICS)』白泉社,2009 シリーズ感想 葉鳥ビスコさんの作品感想 恋の鞘当が本格的になってきた14巻目。ハルヒは、自分がこれまで見てこなかったものを見ようと足掻き始めます。 周囲のことをそれなりに気遣い無難に動いていたはずが、無神経といわれたときのショックはなんとなく分かる気がする。 また、付きまとい始めた鹿谷さんの一件から、憂いを帯び始めていく環には妙な気持ちに。天真爛漫じゃないと環じゃないなんてひどいことはいいたく…

世界でいちばん大嫌い 13

日高万里『世界でいちばん大嫌い (13) (花とゆめCOMICS―秋吉家シリーズ)』白泉社,2001 シリーズ感想 日高万里さんの作品感想 ついにやってきた最終巻。万葉は自分が選んだ道と、突然開かれた道のどちらを進もうかと悩み始めます。これと杉本(父)絡みの問題が最後に残っているわけで。 いやーそれにしても、最後の最後で杉本の寝起きと言うか、本性が見れてよかったよ。近くにいると思っていた人の新たな姿を見るのっておいしいシュチュエーションだと思う。ギャップが恋愛の最高のスパイス…

世界でいちばん大嫌い 12

日高万里『世界でいちばん大嫌い (12) (花とゆめCOMICS―秋吉家シリーズ)』白泉社,2001 シリーズ感想 日高万里さんの作品感想 地雷原ばかりになってしまって、万葉にも踏まれまくりな扇子。いやそれにしても、本庄はいいところで颯爽と登場するな〜。彼こそ地雷を製作してるわけですけれども。扇子がてれりこてれりこしてて、もうなにも言うことはありません。 と前半の感想だけで終わるわけにもいかないか。沙紀先生は見ていて楽しくなってきました。危うい感じではあるけれども、危険でダー…

世界でいちばん大嫌い 11

日高万里『世界でいちばん大嫌い (11) (花とゆめCOMICS―秋吉家シリーズ)』白泉社,2001 シリーズ感想 日高万里さんの作品感想 本庄(兄)と扇子に表紙からスポットが当たってるシリーズ11巻目。このカップルの話が読みたかった。そしてなぜに書影がないのか。 危ない教師はこれまでまがまがしい雰囲気しかなかったのに、なかなかに楽しいやつに変わってるじゃないですか。なんとも使いやすいやつだ。 杉本と万葉の話はついにラスボス・お父さんが出張ってきました。それほどお父さんに嫌な…

世界でいちばん大嫌い 10

日高万里『世界でいちばん大嫌い (10) (花とゆめCOMICS―秋吉家シリーズ)』白泉社,2001 シリーズ感想 日高万里さんの作品感想 これまでの鬱屈とした雰囲気を一掃するファッションショーで幕を明けます。みんなハッピーで楽しそう。胸がスカッとしますね。 杉本を巡る人間関係もこれでひと段落なのかな。胸糞悪くなる展開にならなくてよかったよー。 それにしても、ここまで杉本と万葉の関係が鉄板になってくると、扇子のことが気になってくるわけで。いやまあ、あちらはあちらで鉄板だと思っ…

七夕ペンタゴンは恋にむかない

壱月龍一『七夕ペンタゴンは恋にむかない (ガガガ文庫 い 1-3)』小学館,2009 壱月龍一さんの作品感想 七年に一度の晴れ七夕に神様と出会い願い事をした湊を含め、5人の少年少女が描かれています。deltazuluさんの感想を読んで手にとりました。 5人のうち1人が欠けたことで、年齢を重ねたことで、以前のような日々を送れなくなったことに、湊は寂しさを覚え反発していくことが出発点です。 この自己中心的で、パワフルな振る舞いが再びの日々を取り戻そうと足掻くわけで。湊のデリカシー…

世界でいちばん大嫌い 9

日高万里『世界でいちばん大嫌い (9) (花とゆめCOMICS―秋吉家シリーズ)』白泉社,2000 シリーズ感想 日高万里さんの作品感想 危ない教師が怖い方向へ頭角を現してくる9巻目。杉本の父親・紀一はカレンさんと絡んでいると、不思議な魅力だけが際立ってかわいいな。 杉本の視点による万葉との馴れ初め話も入っています。万葉のロング姿は懐かしくもあり新鮮でした。思えば二人も遠くまできたもんだ。 それにしても、扇子と万葉は四階からも普通に飛び出すなど、人間離れがさらに加速しています…

私立!三十三間堂学院 6

佐藤ケイ『私立!三十三間堂学院〈6〉 (電撃文庫)』メディアワークス,2007 シリーズ感想 佐藤ケイさんの作品感想 校舎対抗的な遠泳大会が今回の戦場です。それぞれが体力と知力を生かして、大会や法行との距離を近づけることに励みます。 花音の努力は尋常じゃないですね。恋にここまでのめり込む女の子たちを見てるのは単純に楽しくて、正義です。恋愛はスポーツ、これ常識。 法行とともに二人だけの特組になった久美が今回のヒロイン。ぽにゃっとした感じの久美ですが、試練に立ち向かう姿はギャップ…

世界でいちばん大嫌い 7

日高万里『世界でいちばん大嫌い (7) (花とゆめCOMICS―秋吉家シリーズ)』白泉社,2000 シリーズ感想 日高万里さんの作品感想 万葉と杉本の仲はかなり近づいてきたと思いますというか、なんでまだ付き合ってないの状態ですが、危険な教師がやってきて一波乱な物語。部屋での二人きりのシーンとか見てると、憎いくらいにいちゃつきやがってー。 このところ本庄家での美容室シーンが減ってきたなと思っていたら、ファッションショーがきましたね。万葉がどんな将来を選択するのか気になる〜。 そ…

世界でいちばん大嫌い 6

日高万里『世界でいちばん大嫌い (6) (花とゆめCOMICS―秋吉家シリーズ)』白泉社,1999 シリーズ感想 日高万里さんの作品感想 本庄(弟)に思いのたけを告げられて戸惑う万葉の話から始まります。こういう展開のときは、杉本の軽さが心地よいですね。ほどほどにミハルちゃんと近づいたし、弟にとってもいい経験だったかと、ちょっくら上から目線で〜。 杉本とともに、扇子もどうに入った女友達っぷりで万葉を引きずっているのが好印象。魂で縛ってましたけど、きっと気のせいでしょう。 万葉を…

乃木坂春香の秘密 10

五十嵐雄策『乃木坂春香の秘密〈10〉 (電撃文庫)』アスキーメディアワークス,2009 シリーズ感想 五十嵐雄策さんの作品感想 バレンタインは終わらず椎菜の行方が気になるシリーズ10巻目。ルコや由香里先生と鍋を囲みます。早々に酔いつぶれて裕人と椎名のイベント進行かと思いきや、変態べいびーちゃん役がテラやばす。 そんな苦労を乗り越えて、ついに椎菜が突撃します。きたきた〜と思いきや、最後ははぐらかされるのでガクンときます。このまま捻りこんできてもよかったのですが……決戦を控えての…

世界でいちばん大嫌い 5

日高万里『世界でいちばん大嫌い (5) (花とゆめCOMICS―秋吉家シリーズ)』白泉社,1999 シリーズ感想 日高万里さんの作品感想 万葉も扇子もずいぶんと壊れてきた感があるシリーズ5巻目。もっとやれ。扇子ちゃんが王道一直線でますます絶好調ですね。表と裏だったり天使と悪魔だったり絵的に映えます。 なんか段々と恋愛方面だけでなく、万葉と扇子の付き合いを眺めているだけで幸せな気分になれるな〜。万葉を餌付けするとことかぐーです。一番のツボはくしゃみを変わりにやったところです。二…

世界でいちばん大嫌い 4

日高万里『世界でいちばん大嫌い (4) (花とゆめCOMICS―秋吉家シリーズ)』白泉社,1999 シリーズ感想 日高万里さんの作品感想 乙女度が大幅にアップしているシリーズ4巻目。営業用に顔を使い分ける本庄(兄)は、その笑顔がらしすぎて、似合いすぎで笑いました。 さて恋愛方面だけではなく、万葉の将来に関わる、職業について絡まってくるわけです。もちろん、杉本の仕事でもある美容師を目指し始めます。 美容室でのバイトでは、仕事の苦労や人間関係で思い悩んだり、逆に杉本たちの大変さを…

世界でいちばん大嫌い 3

日高万里『世界でいちばん大嫌い (3) (花とゆめCOMICS―秋吉家シリーズ)』白泉社,1998 シリーズ感想 日高万里さんの作品感想 秋吉家の長女・万葉は一体どこへ向かおうとしているのか……。美容師の杉本との距離で宙ぶらりんなシリーズ3巻目。 万葉も杉本も態度を決めかね、すれ違っている状況ですが、いいところで本庄(兄)が出てくるな〜。場を乱したと思ったら、フォローするとこはするようで大人の男がいるって感じです。この漫画の中では珍しいな。 本庄(弟)も兄に続けとばかりにいい…

世界でいちばん大嫌い 2

日高万里『世界でいちばん大嫌い (2) (花とゆめCOMICS―秋吉家シリーズ)』白泉社,1998 シリーズ感想 日高万里さんの作品感想 ツーショット写真が雑誌に載ってしまう2巻目。杉本は元々壊れていたけれども、万葉も壊れ始めてきましたね。 万葉が杉本から離れられなくなっていく様子が、あまりにも王道過ぎてかわいいです。1巻ではこんなに小動物系キャラでしたっけ? 多分、杉本が万葉が着込んでいた皮をどんどん脱がせているのですね。麻子と屋上で語らっている場面とか特によかった。 そう…

世界でいちばん大嫌い

日高万里『世界でいちばん大嫌い (1) (花とゆめCOMICS―秋吉家シリーズ)』白泉社,1998 シリーズ感想 日高万里さんの作品感想 同期に借りたので。どこかで見たことある絵だなと思っていたら、VB書いてる人なのか。妹のパソコン周辺に置いてありました。秋吉家シリーズらしいのですが、とりあえずこれから読んでも問題はなさそう。のっけの紹介にはついていけませんでしたが。 かっこよくてモデル体型の女子高生・万葉が、弟の保育園の先生に恋しつつ、ちょっかいかけてくる美容師の杉本に絡ま…

ラブコメ今昔

有川浩『ラブコメ今昔』角川グループパブリッシング,2008 有川浩さんの作品感想 自衛隊のラブコメ集の第2弾。「ラブコメ今昔」空挺部隊の陸佐・今村が、新任の広報幹部・千尋に結婚談を語って欲しいとせがまれる話。 相当なおっさんだし立派な地位にもいると思うんだけど、逆にそれが面白さになっちゃってます。隊内結婚率の高さと離婚率の高さに触れつつもタイトルに偽りなしの真っ当ラブコメ。最後の締めもにやりです。 「軍事とオタクと彼」海外派遣で離れている彼からのメールには、打ち切られた漫画へ…

狼と香辛料 11 Side Colorr2

支倉凍砂『狼と香辛料〈11〉Side Colors2 (電撃文庫)』アスキーメディアワークス,2009 シリーズ感想 支倉凍砂さんの作品感想 中編と短編2作が収録されたシリーズ11巻目で2つ目の短編集。 「狼と黄金色の約束」相変わらずホロの手のひらで転がされるロレンスの話。おいしい料理とビールを出され、さらにはおいしい儲け話と出くわしたにも関わらず、ホロが不機嫌なことに戸惑うロレンスがいいですね。 こういうとき、男はオロオロするしかありません。まあ、素直に謝れるところは美点だ…

別冊 図書館戦争 2

有川浩『別冊 図書館戦争〈2〉』アスキーメディアワークス,2008 シリーズ感想 有川浩さんの作品感想 検閲に対抗する図書隊の日々を描いた図書館シリーズも最終巻。雑誌に掲載されていた緒形副隊長の過去の話などが収録されている短編集です。 最初は緒形副隊長の話なのですが、これまでの印象通りなかなかの奥手です。「……今、俺たちキスした?」と聞き返すなんてヘタレ過ぎやしませんか。計算だとしたらやりますが……。 とはいえ、過去形にされちゃうシーンはかなり辛いです。はっきりと喧嘩してると…

荒野

桜庭一樹『荒野』文芸春秋,2008 桜庭一樹さんの作品感想 おっちょこちょいな女の子・荒野の恋を巡る物語。既読分の感想はこちら。 荒野は「お駄賃!」と叫んだり、捕まえられて「ぎゃー!」と吠えたり、かと思えば「このうち全体が、ずっと、吊橋みたいに揺れているよ」と囁いたりと妙なアンバランスさが魅力的です。なんかあまじょっぱい。 「だって、なにやってたって、女は女なんだぞ」「それはきっと、性欲をともなう強い好意のことだと思う」のように、荒野の父親が恋愛小説家というのと絡んでいるのか…

戸村飯店青春100連発

瀬尾まいこ『戸村飯店青春100連発』理論社,2008 瀬尾まいこさんの作品感想 実直で戸村飯店にどっぷりつかっている弟・コウスケと、器用でひょうひょうと東京へ出て行った兄・ヘイスケの日常が、交互に視点を入れ替えつつ関西弁で描かれています。 コウスケがすんなり入っていく世界に、努力しても入れてもらえないヘイスケが辛いわー。大阪でも東京でも、つつがなく暮らしているようでいて、絶妙に宙ぶらりんな状況ですから。 断片的なエピソードを読んでると素直で憎めないやつです。アリさんが登場した…

ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー

『[asin:B001LF3QO0:title]』 高校を舞台にバスケと恋と歌が踊り舞うテレビシリーズの3作目として、劇場化されたもの。画像は1。ヘアスプレーが気に入ったので、同系統の映画を見に行きました。 これまでの流れは知らなかったけれども、特に問題なく見れました。ミュージカルがメインだと思われるので、話の筋は難しいものではありませんし。……ロケットマンの由来は謎だったな。分からなくても問題ないけど。 ノリノリの音楽とダンスが一杯詰まっているので、とても気楽に楽しめました…

ほうかご百物語 4

峰守ひろかず『ほうかご百物語〈4〉 (電撃文庫)』アスキーメディアワークス,2009 シリーズ感想 峰守ひろかずさんの作品感想 常識人なようでいて暴走気味な主人公・白塚とピュア可愛いイタチさんが、学校を舞台に妖怪に関わる問題を解決していくシリーズ4巻目。涙目で耐えている少女・まどかのイラストに心奪われたり、バレンタインの話があったり強力な妖怪・ニヤケが跋扈していたり。 犬神と意思疎通を図るなど、白塚が色々と常識破りなところが魅力的です。ありそうでなかったような主人公像。捻りの…

狼と香辛料 10

支倉凍砂『狼と香辛料〈10〉 (電撃文庫)』アスキーメディアワークス,2009 シリーズ感想 支倉凍砂さんの作品感想 狼の骨を捜し求めて海を渡った3人は、経済的に危機に陥っているブロンデル大修道院を訪れます。修道院の土地などを虎視眈々と狙う、世界最強の経済同盟・ルウィック同盟を巻き込んだ騒動に発展していくわけで。シリーズ10巻目。 まずは表紙絵のホロのかわいさについて、言及しないわけにはいきません。普通の女の子っぽくて親近感が沸いてきます。どれだけ可愛くなればいいんだよ〜。あ…

天使のレシピ 2

御伽枕『天使のレシピ〈2〉 (電撃文庫)』メディアワークス,2006 シリーズ感想 御伽枕さんの作品感想 一人しかいない演劇部員である兄に恋する妹の話「FAKE」恋人がいるにも関わらず他の異性ともベタベタする彼氏、彼女に途方にくれる話「相談員」「実習生」天使の存在を追い求める新聞部の話「テンシヲサガシテ」以上、4編が収録されています。 「FAKE」は、「けっこう、演技は演技って感じでできちゃうかな」みたいな、役割を演じてしまう部分にもっと焦点を当てて欲しかったかも。どうしても…

別冊 図書館戦争 1

有川浩『別冊 図書館戦争〈1〉』アスキーメディアワークス,2008 シリーズ感想 有川浩さんの作品感想 図書館隊が活躍する図書館シリーズの別冊。郁と堂上のコンビ、というかカップルの行方が5つの話を通して描かれています。完結編でも甘い雰囲気が辺りに立ち込めていましたが、本書はそれを越えています。本自体も真っ赤です。これからベタベタな本はりんご本とでも名づけたいところ。 これまで郁と堂上がラブラブな発言をすると口を滑らせた感じがありましたが、もう滑らない日はないと思えてきますよ。…

私立!三十三間堂学院 4

佐藤ケイ『私立!三十三間堂学院〈4〉 (電撃文庫)』メディアワークス,2006 シリーズ感想 佐藤ケイさんの作品感想 学園に一人だけの男子・法行の争奪戦が行われているシリーズ4巻目。そんな法行が、クラスメイトとも馴れ合うことを拒否している佳耶とコンビを組むことから物語は動き出します。学園行事である登山大会が戦いの舞台。 近づこうと努力する法行を拒絶している佳耶は、やはり印象よくなかったのですが、彼女の心情が描かれるシーンになってちょっと悶えた。自分の言動でへこんでる佳耶はかわ…

空ノ鐘の響く惑星で 9

渡瀬草一郎『空ノ鐘の響く惑星で〈9〉 (電撃文庫)』メディアワークス,2005 シリーズ感想 渡瀬草一郎さんの作品感想 一時的な平和が訪れたシリーズ9巻目。他国侵攻などはないものの、カシナートのもとに暗躍者が訪れたりと、不穏な空気はやはりありますね。襲撃そのものよりも、置かれた鉢植えが恐ろしいです……。 というわけで、表紙も飾っている仮面の男・メビウスがかなり薄気味悪い。カシナートだけでなく、遊び心を前面に押し出して敢えて危険な場所に飛び込み、相手を惑わせる言動ばかりしますか…

船に乗れ!〈1〉合奏と協奏

藤谷治『船に乗れ!〈1〉合奏と協奏』ジャイブ,2008 藤谷治さんの作品感想 過去を回想する形式で語られる物語。序章は視点がぼやけているような印象を受けたのですが、なんかその時点でもう虜にされていました。これは絶対に面白いという確信が、どうしてか分からないけれども沸いてきたのですから。わくわくが止まらなかった。 ものごころつく前からピアノを弾き始めるなど、音楽に囲まれた一家に生まれた津島が主人公。チェロを弾き始めるものの、芸高に落ちてしまい女子校に近い男女比の私立高校に入学す…