狼と香辛料 10

狼と香辛料〈10〉  Amazon
燃える5萌え3恋愛2
支倉凍砂狼と香辛料〈10〉 (電撃文庫)アスキーメディアワークス,2009
シリーズ感想
支倉凍砂さんの作品感想
狼の骨を捜し求めて海を渡った3人は、経済的に危機に陥っているブロンデル大修道院を訪れます。修道院の土地などを虎視眈々と狙う、世界最強の経済同盟・ルウィック同盟を巻き込んだ騒動に発展していくわけで。シリーズ10巻目。
まずは表紙絵のホロのかわいさについて、言及しないわけにはいきません。普通の女の子っぽくて親近感が沸いてきます。どれだけ可愛くなればいいんだよ〜。ああ、きっと恋をしてるから可愛くなってるんだろうな。ロレンスが憎らしい妬ましい。
そんなむっつりモテモテ商人ロレンスが巻き込まれる問題は、今回もかなり大きいです。でも、ロレンス・ホロ・コルの3人がそれぞれ役割を理解して、チームとして機能しているのがかっこいいですよね。また、ルウィック同盟のピアスキーも魅力的なキャラクターです。好青年で印象がいいし、頭の回転も早いのですから。


ロレンスはホロとの関係だけではなく、商談絡みで単身乗り込んで活躍する場面もあるし、頑張ってる印象。「ブロンデル修道院には十万頭に及ぶといわれる羊がいる。お前、そんなところに行っても大丈夫か?」のようにホロをからかう回数も多くなってきています。
ただ、ロレンスが成長していても、絡んでくる問題も比例して大きくなっているわけで。立場とか地位が関わってくるような大きな交渉の場だと、全てを超越しているホロの安心感が欲しくなりますよ。ロレンスを困らせる気の利いた切り返しがあると安心しますし、やっぱホロが上のほうがいいや。


繰り返しになりますが、ロレンスの誠実さに当てられて、ほほを染めてるホロかわいいよホロ。鉄板の二人だと思うし、距離も徐々に近づいていると思うけど、賢狼だから近づくにしても真正面だけではなく、横とか後ろなど変化を交えて近寄ってきている感じ。ロレンスの周りをグルグルしてるホロ可愛いよ……この感想文だけで何度言ったか数えてないけども。
内容は明かされていないけれど、最後は意味深な会話が交わされているし、今後どれだけホロが可愛くなっていくのか期待しています。