◆ [海獺式]テスト逃避塾

今日は、高校生達がニュージーランドにホームステイしてきた体験記みたいなのを見てました。録画なのでいつのやつかは分かりません。それみてたら、交換留学で二週間ばかりアメリカに行ってきた中学時代を思い出しました。今にして思うと、ああいう体験ができてよかったなと。ちょうど行ってたころはただ単純に楽しかっただけですが、なんか受け止め方は変わってきてます。
いつかこのネタで小説1本書き上げてみたいです。いつになるか分かりませんが、必ず。
そのための下準備として(?)この本を読みました。
冲方式ストーリー創作塾


冲方丁冲方式ストーリー創作塾』宝島社,2005 (画像はアマゾンへ)


私は何冊か小説の書き方みたいなのを読んでますが、これほど読みやすいものはありませんでした。手に取りやすいんですね。この本の最大の目的である「小説を、気楽なモノにするということ。」は十分に汲み取られていると思います。どんなものにせよ、何かを書きたくなるのです。
だからこの本は、すでに何かを書いている人にとっては一息つく感じで、逆に小説など書いたことないと言う人にとっては最適の入門書になるでしょう。
確かに、小説を書くのなんて絵を描くよりも準備は要りませんから、もっと多くの人が書くことを楽しんだらいいと思います。
蒼穹のファフナーカオスレギオンマルドゥック・スクランブル
内容のほうは、冲方さんの小説『マルドゥック・スクランブル―The First Compression 圧縮 (ハヤカワ文庫JA)』『カオス レギオン01 聖双去来篇 (富士見ファンタジア文庫)』『蒼穹のファフナー (電撃文庫)』の実際に使った書き方・プロットの立て方などが書かれており、これが大部分を占めます。この辺、消えてしまったプロットなどが書かれており裏話っぽく書かれているところもあるので、小説の書き方を知りたい人でなくとも冲方さんのファンなら楽しめると思います。と言うか、小説を読んでおいたほうがより理解しやすいかもしれません。
プロの人が実際に立てたプロットを初めてみたので、それだけでも価値ありです。やり方は人それぞれとはいえ、指針がないと不安ですから。私だけかな?
やり方はそれぞれと言えば、冲方さんの3つの小説の書き方が載っているわけですが、どれも進め方が違うんですよね。自分なりの書き方を見つけるのが、やっぱり目標なわけです。先の内容とかぶりますが、水先案内人としての役割をこの本は果たしています。
書きあぐねている人のための小説入門キャラクター小説の作り方
細かい技法などを知りたい場合、今日読んだ本と比較的同じような立場から見たライトノベル系なら、大塚英志さんの『キャラクター小説の作り方』を、真っ向から対立するような内容になる、「文学とは何か?」純文学の立場から見た小説のあり方を知りたいなら保坂和志さんの『書きあぐねている人のための小説入門』などをお勧めします。って、純文学系の書き方は、この一冊しか読んだことないのですが(笑)
とりあえず、何かを書くということは面白いので、ぜひぜひもっと多くの人にやってもらいたいものです。