椎名あゆみペンギン☆ブラザーズ (1) (りぼんマスコットコミックス (1237))集英社,2000 Amazon


転向した先の学園が二つの派閥に別れており、互いにいがみ合っているのを見た主人公が、派閥なんかぶっ壊してやる、と活動する話。四巻までで一応完結、最終巻はその補完となっていて、五巻完結です。妹に薦められたので読んでみました。
ペンギン☆ブラザーズ⑤ペンギン☆ブラザーズ④ペンギン☆ブラザーズ③ペンギン☆ブラザーズ②
始まりは、はなだんみたいな感じでしょう。なじみやすい絵柄とあいまって楽しく読み進めれます。女の子が活躍して素姿は見ていて痛快だし。主人公の記憶にまつわる話が絡んでくる二巻から三巻あたりはぐいぐい引っ張られます。
でも、終盤の失速がいただけません。女のいじめ集団「バタフライ」が出てくる話の影のある女の子がほうりっぱなしだし、主人公の記憶に関する部分も最後まで伏線回収できていない様子、恋愛のあたりもけっこうぼやけたまま(とくにホワイトのリーダーの一色君は不遇な)終わっちゃってる印象です。作者の椎名さんも三巻あたりからネームができなかったとおっしゃてますし。もし、最後まで書ききることが出来ていたらよかったんですけどね。ものすごく残念です。