小説こちら葛飾区亀有公園前派出所

『小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所』集英社,2007

drunkershighさんの感想を読んで手にとりました。こち亀をテーマにミステリ作家が書いたアンソロジー。私でも名前は全員知ってるくらいに豪華メンバーです。全体的に両さんたちの性格は初期のころなのかな？
大沢在昌さんの「幼な馴染み」は新宿鮫シリーズのキャラが出てくるのかな。スリを巡る話。
石田衣良さんの「池袋⇔亀有エクスプレス」は池袋ウエストゲートパークのマコトと両さんが絡みます。女性をたぶらかす男を追う話。
今野敏さんの「キング・タイガー」は退職した刑事が両さんを目指してプラモを作る話。小さい頃遊んだくらいしか思い出がありませんでしたが、色々とテクニックがあるようで、プラモって奥が深いんだな〜。今野さんの「隠蔽捜査」は元々読むつもりだったけど、ちょいと優先度を上げてみようと思う。
柴田よしきさんの「一杯の賭け蕎麦――花咲慎一郎、両津勘吉に遭遇す――」は赤字幼稚園の園長で探偵もやっている花咲が登場します。無茶苦茶だけれども、両さんたちらしいかな。
京極夏彦さんの「ぬらりひょんの褌」ではよりにもよって「どすこい。」のキャラが登場します。部長の過去に遭遇した密室での怪を巡る話。古風で雅っぽい感じの文体なのに、バカっぽい結末がなんとも。……その辺りもどすこいっぽいな。
逢坂剛さんの「決闘、二対三！の巻」は御茶ノ水警察署シリーズのキャラが登場してるらしいです。両さんたちの賭けをする話。賭け事で両さんたちに勝てるはずもないのに……。合掌。
東野圭吾さんの「目指せ乱歩賞！」は、両さんが賞金を狙って江戸川乱歩賞を狙う話。こち亀の雰囲気そのままのテンポでとても読みやすかったですよー。

大沢在昌さんの作品感想
石田衣良さんの作品感想
今度敏さんの作品感想
柴田よしきさんの作品感想
京極夏彦さんの作品感想
逢坂剛さんの作品感想
東野圭吾さんの作品感想