チーム・バチスタの栄光
海堂尊『チーム・バチスタの栄光』宝島社,2006
deltazuluさんの感想を読んで手にとりました。『このミステリーがすごい！』大賞・大賞受賞作。天才的な才能を持った外科医・桐生を筆頭とした、成功率１００％を誇っているバチスタ専門チームが、立て続けに三件手術に失敗してしまうことから始まる物語。
不定愁訴外来をのんびりと引き受けている主人公の田口が、失敗理由をつきとめようと調査します。徐々にチームの裏側が見えてくるなど、謎自体は病院が抱える問題とかにもスポット当たっていて好感触です。
しかし、なんといっても田口や桐生などの登場人物たちがとっても魅力的。田口が立ち向かう謎は、やたらとシリアスで難しいものなのですが、それと相反するようなキャラクターたちの言動のコミカルな感じがグッドなのですよー。
労働省の役人・白鳥が出てきてからはもう本が目を離せないこと必死。どんな攻撃にもめげないキャラがいい。なにげに強さをもってるような田口も、白鳥には負けちゃうような。最後まで楽しく読み終えることができました。とっても満足。
この小説が好きな人にお勧めする③
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