◆ 僕たち週末の予定はないです

図書館から借りていた本を紛失してしまった模様。確実に大学構内にあるはずなのですが、なんか気落ちします。申し訳ない感じ。
今日のゼミでは発表だったのですがレポートをけっこう適当に作り上げてしまい、やはりそれを教授に指摘されてしまいましたよ。こんなんで卒論書きあがるのか今からもう心配です。出さないと卒業できないわけですが。
そんな落ち込んだ気分を打破するためにセロのマジックを見ました。もう何がなんだか分かりませんでしたよ。刺繍のワニが動いたり、りんごがオレンジやスイカになったり……ハンカチなどで隠すこともせず、見ている前で突然変化するんだからもう不思議でしょうがない。もう人間の力じゃできないでしょ。セロみたいに未知の力をもった生物(ひどい言い方だな)も探せばいるに違いない。宇宙とか探せばいるんじゃないかな? ということで、地球から飛び出すために宇宙船の作り方でも学んでみようと思いまして。

最終的に問題は全てここに行き着くんでしょうか?SFxヒート


機本伸司僕たちの終末角川春樹事務所,2005   類似検索


『神様のパズル』で宇宙作りにチャレンジする話を書いた機本さんですが、今回は宇宙船を作ろうとする話。のっけから「僕をプログラミングした奴は、どんな奴なんだろうな」とあり、パズルに引き続き根本にある問いかけは同じだなと。序盤以降も続々出てきますが、自分と言う存在を知りたいという悩みがメインテーマとしてあるんでしょうね。
肝心の宇宙船作りは派遣業者が最初に請け負います。専門化が主人公ではないので、難しすぎる単語は使われていません。使われている部分はちんぷんかんぷんですがね。……私も前回から進歩ないですな。人類は絶滅の危機に瀕しており、だめもとで宇宙船作りを始めます。実際に事業を立ち上げてみるものの、製造には問題が山積み。技術的な問題だけではなく、政治的なもの、経済的なものと問題の質も多種多様です。
しかも、作り上げる宇宙船も私の想像とはまったく違うものでした。正確にいうと、宇宙船の中で行われる生活が想像と違う、でしょうか。ネタバレを避けるため具体的な例は挙げませんが、あんなのが宇宙での生活スタイルだとしたらロマンがないよ(笑)「人間とは何か」を突き詰めて考えていった結果らしいのですがー。
オヤジさんがワインを渡すシーンとか、終わり方もSFっぽくきれいにまとまっています。二作しか読んでいませんが、この前の宇宙といい今回の宇宙船といい、機本さんはモノを作るのが好きなんでしょうね。そんな風に思いました。


③ シャングリ・ラ Amazon② 空の中 Amazon① 神様のパズル Amazon
この小説が好きな人にお勧めする③
①機本さんの『神様のパズル』学生が宇宙を作ろうとするお話。→感想
有川浩さんの『空の中』空の上にいた謎の物体とコミュニケーションをとろうとする話。→感想
池上永一さんの『シャングリ・ラ』変わり果ててしまった日本を舞台に一人の少女が活躍する話。→感想

アイドルものですが、少女少年を思い出しますコミカルxラブ


志村貴子放浪息子 (1) (BEAM COMIX)エンターブレイン,2003   類似検索


ようやく志村さんの本に手を出してみました。転校してきたばかりの主人公・修一が女装したりさせられたりする話。それを悩んだり楽しんだりします。
そんな修一の周りには男の子っぽい女の子・よしのちゃんや不思議ちゃんで自己中心的なさおりちゃんなど魅力的なキャラで固められています。てか、いくら女らしい顔立ちだからって、友達に女の子が多いってうらやましいぞ修一めっ!
わりとシリアス気味な話かと思いきや、落とすところは落としているのでちょっと笑えます。それに、女装といっても小学生の話だしイラストの雰囲気もあってか、深刻さはそれほどでもないです。少なくとも一巻の時点では。五年生の一年間が終わり六年生を迎えるところで終わっているので、ずいぶんと続きが気になる引きですよ。