この世界の片隅に 上

この世界の片隅に 上  Amazon
コミカル4癒し4萌え2
こうの史代この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)双葉社,2008
シリーズ感想
こうの史代さんの作品感想
どこか抜けたところもある女の子・すずが広島から呉へと嫁ぐ話。kaienさんの感想を読んで手にとりました。
こうのさんの漫画を読むのは初めてで、表紙の絵は好みっぽい雰囲気だな〜と思っていたのですが、手を出していなかったのですね。戦争の話を書いているという程度の認識でした。
読み始めは、正直ちょっと野暮ったいかなと思いました。見慣れてる漫画に比べると、コマ割のせいなのかどうにものんびりした感じを受けたので。


ただ、読み進めれば進めるほど、第一印象とは違って引きこまれましたよ。特にすずがかわいくてかわいくて。3話目からが特にびびっときました。鉛筆を削ってるだけなのに、表情がぐりぐり動くのが魅力的。なんかピックアップされる部分が面白いのです。
水原さんとの絵を通した交流も、ほんわかしました。また、ちょっとしんみりしたところへ、オチがきますからね。
最初の2話もすずが出会った奇妙な体験が描かれていて楽しいんですけど。てか、周作とすずの出会いに今ようやく気づきました。このことを言ってたのか……。


戦争の時代なのでしんみりした話題も垣間見えてくるのですが、すずがいるだけで和みます。めんこいめんこいと思っている間に読み終わってしまいました。こんな楽しみ方をしてよかったのかしらん。そう見当違いに反省したくなるくらいにのめり込んじゃいましたよ。