第四十四回 吉例顔見世

「第四十四回 吉例顔見世」


中村錦之助襲名披露の夜の部を見に行きました。「鶴亀」「修善寺物語」「天衣紛上野初花」「藤娘」「供奴」を演じられました。
結構長丁場でした。この演目数から分かってたことではありますが、開演が4時15分で途中休憩もあったとはいえ終わったのが9時近くでしたからね〜。
修善寺物語はそこそこ短い話ですし、分かりやすかったです。分かりやすいといっても、鑑賞資料がなかったら全然理解できないわけれども……。お面作りの名人にスポットが当たっています。多分、描きたかったこととは違うんだろうと思うけど、私は芸術家の業みたいなのを感じてしまいました。
「おもてをあげい」という最後のセリフは怖かったですよ。
天衣紛上野初花はまず読み方から。「くもにまごううえののはつなは」と読むそうで。これが長かったです。長い物語の面白い部分を切り取って演じたようですが、それでも長かった。なので素人の私はちょっと疲れちゃいました。最後の高笑いとかコミカルな部分は記憶に残ってます。
「藤娘」「供奴」は見ていて素直に楽しめました。話を追うというより、踊りを楽しむ感じだったので。藤娘は綺麗だったなー。かわいらしいと思う姿を、これでもかと思うほど見せていただきました。供奴は滑稽でしたね。でも彼は最後に主人に捨てられたんかな。だとしたらちょいとかわいそうだな。