パンチラは多いけどエロくはないです。でもいいヒールxギャグ


石黒正数それでも町は廻っている 2 (ヤングキングコミックス)少年画報社,2006


メイド喫茶で働いている歩鳥の日常を描いた漫画の第二弾。一巻目もずいぶんとごった煮な感じでしたが、二巻はカオスへの加速度がさらにアップしてます。前後編に渡って描かれる、万年筆がらみで歩鳥が車に轢かれる話が一番顕著に現われているかな。笑ってばかりいると、唐突に出てくる無軌道な展開にやられてしまいます。ちゃんとオチをつけているところもお見事。
温泉や自室でエロとの狭間に苦悩する広章くんも楽しかった。謎解き要素を持った病院の話もなかなかよかったなー。ひねくれじいさんと歩鳥の交流が、いい具合に笑えて絶品です。かと思えば完璧に放り投げのレーザー銃の話もあるし、本当に何が飛び出すか分からない引き出しの多い漫画だな〜。
歩鳥が弟と夜更かしをする話が一番お気に入りかな。ARIAとは違うけれども、この素敵な雰囲気が私には堪らないです。それにしても、どうしてもこうも闇なべのごとく色んな話を出せるのか不思議でしょうがない。もっとも一番驚くべきことは、闇なべとはいえ食べられないものはないし、なんとなく味の調和が取れてることでしょうか。
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