◆ 想いの限りを綴った中学生のラブレター

アンテナ先で見かけていた「ライトノベル界をどうにかしてくれ」という記事についての暫定的なまとめがされている。以下の文章の目的は、先の記事の本題とは関わらないが、私自身が持つライトノベルの定義を記すことにある。


最初に、この日記でライトノベルのカテゴリに含めている本は、プロフィールにも書いてあるが電撃文庫スニーカー文庫などの、文庫に限定している。便宜上この日記ではこの最小ラインを境界線としているが、有川さんの『図書館戦争』や西尾さんの戯言シリーズライトノベルの範疇に含まれていると私は考える。ライトノベルとそれ以外の境界線として、漫画的なイラストがついてることも重要だと思われるが、小説の中身に注目する場合、以下の違いがあると思われる。


● ライトノベル=お約束部分は簡略化される。その分、強調したい部分の文章を繰り返すことに費やされている。テーマとは、押し出すものであり書ききるもの。恋人など、親密度の高い関係でとるコミュニケーションがライトノベルの作法。
●   それ以外=お約束はない。強調したい部分でも、同じような心理描写を並べることは嫌う。テーマとは、にじみ出るものであり想像の余地を残すもの。クラスメイトなど、親密度の低い関係でとるコミュニケーションがそれ以外の作法。


ここにとある海kk男がいます。この男が突然クラスメイトの前で「く、くま〜」と叫びながら踊りだしたらみんな引くでしょう。間違いないです。しかし、この男に彼女がいたとして、この彼女の前で独自のくまをかたどった姿勢で「くまも必死に生きてるんだ〜い」と口にしながら変なダンスを踊ったところで、笑うだけでしょう。(えっ、もしかして心の中では笑ってない? 引いてる?!
つまり、「ライトノベルは怖くなーい」なのです。どっちのほうがレベル上とかありません。面白ければそれでよいのです。いやまあ、ライトノベルの作法がキモイと思うならそれまでですが……。とにかく、某アニメのEDの踊りをどっちが先にマスターするか勝負ねとか言う前に、原作を読めという話。その前に図書館から借りた本をちゃんと読めよという話。というかその前に映画の感想を聞かせてよねという話。
――――――以上、私信でした。
さてさて、今週のマガジンを読み終わったのですが、料理漫画「タイマン格闘料理人ムサシ」が新連載として始まっていました。一言でいうとすごい。いや、料理の内容に驚いたのではなく、シャーロックホームズに負けず劣らない主人公の推理力に驚きました。一流の料理人になるには、推理力も必要なようです。もっとも、料理人に限らず一流と呼ばれる人には、物事を自分の力で順序だてて考える力が必要なようです。それは、材料工学や宇宙学でも変わらないようで。