読みやすくエンタメ分強しヒートxコミカル


桂望実県庁の星小学館,2005  類似検索


織田裕二さん主演の映画にもなった作品です。国家公務員である聡が、とあるスーパーで一年間働くことになるお話。聡とスーパーのパートさんで古株である泰子をメインに話は進んでいきます。序盤は聡vs泰子、役所vs民間みたいな感じです。小説本筋と関係ない話ですが、映画の予告を見ていて(映画本編は見ていないです)泰子の役を松たか子さんがやられていたのでそのイメージがあり、小説に出てくる泰子さんに驚きました^^
さてさて、序盤はお役所仕事丸出しでスーパーの業務を始める聡に苦笑い。なんにせよ、営業の仕事は大変そうだなと再確認しました。来年ちゃんと私は社会人できているかな〜。泰子のほうも子供との問題を抱えており一筋縄にはいきません。そんな泰子に対して、すず子の言葉が良心的。
序盤は役所と民間のギャップを軽いタッチで書かれており、徐々に、店長が問題を起したり従業員それぞれの味付けがあったり、売上対決なんかもあり楽しく読めます。明るい話が好きなかたにおすすめです。
元々頭はいいのだから、最終目的地方向へ顔が向くように状況を作ってやれば、いい結果を出せるかもしれない。」という泰子の発言はけっこう的を得ているんでしょうね。私がこうして遊んでいる間にも必死で勉強している人がいるわけですから。


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