アルファ「さん」以外ありえないヒールxヒール


芦奈野ひとしヨコハマ買い出し紀行 (14) (アフタヌーンKC (1176))講談社,2006   類似検索


というわけでヨコハマの最終巻。漫画喫茶で三巻くらいまで読んで、出た後その足で既刊全部を買い揃えたころが懐かしいです。主人公のカフェ経営者(オーナーは別にいるけど)のアルファさんの物語も、もう十二年やっていたようです。バッチでは癒しにしましたが、癒し系漫画ではちょっとないような。アルファさんたちの魅力につきますが萌えでは明らかにないし……だったらなんだと言われると答えようがないな〜。漫画に詳しい人だったら的確な言葉を知っていそうです。
今回はマッキの成長著しくて、誰だか分からなかったよw マッキちゃんたちが成長し始めたのは八巻くらい(七巻の事件前後)からかな? マッキちゃんやタカヒロが成長を始めたくらいから、私の中でこの漫画が完成されたような気がします。「ロボットと人間の生きる速度は違うから悲しい」とかアルファさんたちが言うかなと思っていましたが、結局最後までそういう言葉は出ませんでしたね。思っても言葉にしなかったのかな。
このことに限らず、世界設定だけみればかなり寂しい物語のはずなのに、それが前には出てこない話だったように思う。
最初のマッキちゃんの急成長に見られるように、この巻のお話はどれも終わりを意識して描かれています。統一感があっていい感じです。こう思うのは最終巻だと知っているからでしょうか。ああ、最初から読み返したくなりました。……いつかやろう。