ハヤブサを知れてよかったコミカルxシリアス


『青いうた 〜のど自慢 青春編〜』


肝心の映画のほうは、『のど自慢』に触発されて作られた作品のようです。その場その場で生きる主人公に、手間のかかる弟、東京に進学する親友、地方で主人公を待ち続ける彼女……この四人がのど自慢を通してつながる物語。でも、のど自慢である必要性はあまりなかったような。のど自慢においてのオチを見た瞬間に、これはショートショート的な短編でやればよかったのにと思いました。削れるところは削ってスリムにしたほうが好みだったかな。まあ相方いわく、短くすると映画として成り立たないから、伏線を全部回収できるほどの長時間作品にすればよかった、とのことでしたが。
最後の電車のシーンはそのまま乗り込んだり、飛び込んだりしたほうがよかったような。映画のカラーには合わないですが、うまくいけば『ダンサー・イン・ザ・ダーク』みたいになったと思うのに。あと、漫画喫茶のシーンで彼女が妊娠していると勘違いしたのは私だけでしょうか?