久住四季トリックスターズD (電撃文庫)メディアワークス,2006


魔術が認知されている世界を舞台に魔術師達が繰り広げるミステリを模ったシリーズも三作目。で、今回は結構な爆弾が仕掛けられておりました。初っ端で「トリスタ」「トリL」という以前の二作品を作中作として登場させるところからして念が入っています。これが成立するのも「魔学」が存在する世界観ならではですね。ちなみに、今回主に取り上げているのは「召喚」について。
この作中作関連で一番面白かったのは、それぞれの作品を批評してるところです。もちろん、キャラを通して、です。自分の感じと似ていたし妙に納得できたような。
しゃべり方とか体型とか狙っているのが分かっていても、ミステリ研究会所属のみゃー子がかわいいなと思ってしまいました。衣笠くんとの掛け合いもほほえましくって。うーん、ロリがいいとは思ってないはずなんですがね〜。
途中こっぱずかしい場面が出てきたのですが、読み終わってから考え直したら逆に危険だったことに気づいたりもしました(笑)
多分、読んでいる最中に事件の真相にたどり着くのはかなり困難だと思いますが、真相を見抜くことができなくても楽しめるタイプの小説なので無問題。むしろだまされて何ぼだと思います。
今回の事件は学園祭中に起きているのですがまだ一日目しか終わっていません。次の巻でもまだ学園祭を続けるのかな? なんにせよ、早く続きが読みたいものです。