野沢尚龍時02‐03 (文春文庫)文芸春秋,2005 Amazon


読み始めは、スポーツ新聞(あるいはサッカー雑誌のコラム)を読んでいるような感覚。それでも小説として成り立っているのだからすごいです。前作での熱さを読んでるうちに思い返されます。
今回の魅力的な脇役として、韓国人選手や魅惑的なダンサーなどの人物との関わりも描かれます。横文字の名前覚えるのは苦手なんですが、入れ替わり立ち代り多くの外国人選手が出るこの小説なのに読めます。なぜでしょう?
頭がよければ一流のサッカー選手になれるという言葉に、妙に納得。そりゃ最低限のレベルは持ってるんでしょうけど。頭のよさというかセンスのよさはどんなことにも役立つんでしょう。
ダンサーとの恋愛ちょっとした肝。金を上げることで解放しているのか縛っているのか悩むリュウジに共感しました。どう判断下したらいいのか迷うときが多々ありますよー。
クライマックスでは、日本チームが敵側として描かれていて新鮮でした。
もう一巻だけリュウジの活躍が読めるのですよ。まだ、まだ幸せです。→次巻感想