桃森ミヨシハツカレ (6) (マーガレットコミックス (3887))集英社,2005


初めてできた彼氏に戸惑い、緊張するチロちゃんを見守る話もこれで6巻目です。
これを電車の中で読めるようになったのは、成長したのか堕落したのか恥をなくしてしまったのか。ちなみに、帯には「6分ごとにきゅんしてます」の文字が。毎回思いますが、このコピーを考える人はすごいですね。
この巻で最も、かわいいなあと頬が緩んだのは主人公のチロちゃんが酔っ払ってしまうシーンです。ちなみに飲んでいたのは正月に神社で配られる甘酒。酔いがさめて、彼氏である橋本くんにみっともないところを見せてしまった、と思い返すチロちゃんもまた最高です。ほにゃーんとした顔が私の心を悩ませます(なんのこっちゃ)
このお話は、話の流れからすると緩やかな流れで、本筋はほとんど進まない休憩の話としての役割を持っていますが、私はこれがチロちゃんたちの関係をもっとも端的に表しているベストな作品のように思います。さっきも言ったように、チロちゃんのかわいらしさも爆発してますからね。
この巻でついにチロちゃんと橋本くんの関係も一歩前進を見せますが、後半には橋本くんからの視点で出会いを描いた「ハツカノ」が始まっています。これもなかなか面白いです。早く続きが読みたいなー。→次巻感想
続いて松本洋子さんの『死を唄う星座 (講談社コミックスなかよし)』です。少女漫画のミステリアスな話と聞くと、必ず松本さんの絵が浮かんできます。
この作品は、中編1本に短編3本が入っています。びっくりしたと言う点では、1つ目の短編で霧の話が心に残りました。私にはちょっとした盲点だったのです。
闇は集う①
同じく松本さんの作品『闇は集う (1) (講談社コミックスなかよし (789巻))』こちらはシリーズです。不思議な話も多く、驚愕するような話はありませんでしたが、とてもきれいにまとまっていて素敵な話ばかりです。
主人公(語り部?聞き手?)の設定などは謎だらけで、これからの話で明かされていくのでしょうか? まあ、謎のままでも十分楽しめますが。
松本さんのデビュー作は『キスはおあずけ』なのに、代表作は『見えない顔 1 (講談社コミックスなかよし)』『殺意のメッセージ 1 (講談社コミックスなかよし)』『魔物語 (講談社コミックスなかよし)』……実際に読んだことはありませんが、このタイトルの落差はどこから来るんでしょうね?