◆ I LOVE ゆうこりん

北海道の旅行の振込みが今日までだということで、銀行へと急ぎました。しかし、近所にあるATMは現金で振り込むことができず、指定の銀行以外で振り込もうかとも思いましたが手数料を恐れて、電車を乗り継ぎその銀行まで向かいました。かなりの強行軍でした。
予約をやってるときに気づきましたが、私電話苦手です。もちろん、50年も昔の人、ではないですから普通の電話なら大丈夫なんですが(友達と会話するような)見知らぬ人と会話するのが無性に怖いのです。彼女のやっているバイトは、主に電話をかけることなんですが私には考えられません。引きこもっている悪影響でしょうか。何とかしないと……。
意思の疎通は何かと難しいもんです。まして男女関係はいわずもがな。
I LOVE YOU


伊坂幸太郎, 石田衣良, 市川拓司, 中田永一, 中村航, 本多孝好I love you祥伝社,2005


男性作家6人による恋愛小説集。なによりも執筆陣が豪華です。
伊坂さんの「透明ポーラーベア」は、やっぱり陽気な感じがします。最初に読んだ本の印象が強すぎるからかも(8/5
ともすれば下らない駄洒落・言葉遊びになりさがってしまうのに、全然そんな雰囲気がないからすごいです。文体がそれを支えているのかな? 終わり方も伊坂さんらしいもので、好感がもてますよー。
池袋ウエストゲートパーク
「魔法のボタン」で、初めて石田さんの本を読んだのですが(池袋ウエストゲートパークは読んでないので)この短編を読む限り、伊坂さんと似たものがあるように感じました。あるいは、どの作品も同じような感じを受けたから、雰囲気の似た作家さんを集めたのかも知れませんけれど。
市川さんの「卒業写真」は唯一、私の一人称で書かれていました。推理小説読みとしては量的にも話の展開にしても、読みやすさではこの話が一番だったかな。
中田さんの「百瀬、こっちをむいて」も面白かったです。やっぱり中田さんの作品なら暗い話より、こういう明るいのが好きですね。ハッピーエンドが好きなお子様なもんで(汗)
中村さんの「突き抜けろ」が同じ年代と言うこともあってか、共感できました。前半の灰色な気持ちが描かれてる部分とか。
本多さんの「Sidewalk Talk」は初めから終わりまで、綺麗で無駄がない感じがしました。ミステリ成分の抜きの本多さんは初めてだったのですごく新鮮でした。
中村さんがミステリ書きなのか分からないですが、できればこの作家陣でミステリアンソロジーを書いて欲しいなと思うのは欲張りでしょうか? もちろん、がちがちのミステリじゃなくて、要素を含んだ程度の小説を。読みたいですなー。