◆ 人間失格(な私はまともな感想書けません)

台風がきたおかげで試験は延期に。多分、土曜日になるかと思うのですが金曜日に深夜までバイト入っちゃってますって! 代わってもらえるという奇特なかたがいればいいのですが、やばいかも。
そんなわけで今日一日暇でした。勉強も乗り気しないです。明日の試験は文学だから何とかなるかなと楽観してますし。まあ、授業で扱われていた三冊は今日までかかって全部読んでおきましたが。
人間失格


太宰治人間失格、グッド・バイ 他一篇 (岩波文庫)岩波書店,1988 (画像・*はアマゾンへ)


とりあえず、明日の試験のために前に読んだ二冊の感想を読み返すことに。
同じく太宰の『お伽草紙 (新潮文庫)』()とカミュの『異邦人 (新潮文庫)』です。
異邦人
ええっと、どんな感想だったかなと。太宰を読み終わった日(20日)は、「すばらしいパロディだった」とのこと。うん、加工すればテストに使えるかも。
次に日(21日)のカミュは、「エロゲ―との類似点について」書いてました。うん、加工すれば……使えねえよ!
どんな神経の持ち主ならテストでエロについて書けるんだ。ましてやゲームを。*1こんな感想使えやしない。
今日の太宰はしっかり書かなきゃと決意しました。
人間失格』の始まりは「恥の多い生涯を送って来ました」だと思っていたのですが、違うんですよね。先に写真の話がきているとは。雪国川端康成さんの『雪国 (岩波文庫 緑81-3)』とこの『人間失格』の出だしくらいは私でも知っていると思っていたのですが、その自身は打ち砕かれてしまいました。
そんな風にしょげ返る私に、読み始めて早々不穏な一文が。
「小さいおチンポが見えていたので、これがまた家中の大笑いでした。」
小さいおチンポが見えていた……羞恥プレイですか? ああ、せっかくまじめな感想を書こうと誓ったのに、太宰のせいでぶち壊しだよ〜。
そんなわけで……やっぱりこの主人公・葉ちゃんもエロゲ―主人公として十分な資質を持っています。何考えてるか分からない、上っ面だけがいいやつですが、どうしてだかおなごにもてます。
小さいときから一つ屋根の下に住んでいる病弱っ娘のアネサとその妹のせっちゃんの姉妹が、勝手に部屋に来られたりします。気を引こうとしているわけではないのにです。生まれたときからプレイボーイの素質があったんでしょうね。と言うか、自分に好意を抱いている女の子が二人もいるという時点で人生勝ち組みなのではないでしょうか?
大きくなってもモテル体質は変わらず、かなりの権力を持っていた父親に去られてしまい自立しなきゃいけないと主人公が悩んでいるときでも、攻略対象キャラは三人います。
下宿先の娘と革命運動の同士でもある女と銀座のカフェの女給の三人です。
この中から主人公はカフェの女給を選び、そして心中を図ります。バットエンド直行かと思いきや、女は死んでも主人公は生き残ります。まあ、生き残った後もすごくピュアな年下の女の子を妻にして立ち直りかけますが、寝取られたりして結局ヤク中になってボロボロになりますからバットエンド行きはここで決まっていたと言っても過言ではありません。
って、またもやろくな感想になってないし。ひねくれた見方でストーリーを追っただけ。太宰さんに悪すぎて、反省してもしきれません(開き直り)
恥ついでに言葉関係で気になったこと。昔の時代に書かれた文章と言う印象があるので、「モチよ。」(もちろんの略語)という言葉が出てきたのにはびっくりしました。
後、主人公たちが行っていた言葉遊びも気になりました。喜劇名詞、悲劇名詞のあってこをすると言うものです。例えば、一人が「煙草は?」と聞くと相手はそれを喜劇名詞か悲劇名詞かを答えます。主人公たちによると煙草は悲劇、漫画家は悲劇、医者や和尚は喜劇らしいです。
それは舞い散る桜のように
これって、「それは舞い散る桜のように」で出てきた言葉遊びに似ていません? ゲーム中に微妙にえっちぃ言葉を言い合う遊びが出てくるのです。エロくなくてはだめですし、もろエッチなのはだめというもの。客観的な答えなどなく、それを判定するのに回答者や質問者の主観が入る辺り類似性があるように思われます。
いやー、名作である それ散るが残した足跡をこんなとこで見ることができるとは!(時代逆)
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*1:書き終わってからふと思ったことがあり検索かけてみました。そして、ちょうど一年ほど前の7/28の日記を読み、レポートにエロゲーの内容を使ってたことを思い出しました。人間失格です。