みおちづる『少女海賊ユーリ 時のとまった島 (フォア文庫)童心社,2002 (画像はアマゾンへ)


少女海賊ユーリシリーズ第二弾。時間が繰り返される町の話(昨日も同じようなこと書いた?)昔読んでいた青い鳥文庫とか思い出して懐かしくなります。
いっぱいはなしを詰め込んでいるので、謎として残っている部分もあり次巻へ期待が高まります。伏線の張り具合から見て、まだまだ書きたいことはたくさんあるんだろうなと予測できますし。実際、七巻まで出ているようでまだ未完。
やはりこのシリーズで一番気になるのは、船長であるユーリがしでかした事件(実験の失敗)の重さにあります。子供向けのお話でここまで重い命題が出てくるのはそうないんじゃないんでしょうか? 人のためを思ってやっていたことが、逆に危険な状態にさせてしまうなんてあまりにも現実過ぎてきついです。ノーベルさんのダイナマイトという現実の例もあるわけですし。これのおかげで、ただの冒険活劇に終わらないんですよね。シリーズ序盤だと言うのに、この話の落とし所が気になって仕方ありません。