そのときは彼によろしく

そのときは彼によろしく

純朴青年を書かせたら右に出るものはいないかも。無理やりにでもハッピーエンドに持っていく小説を読んだときの心の寒さは感じられません。この作品の終わり方はこれしかないと思います。
「ぼくには複雑な恋愛は似合わない」というような台詞が、前半と後半では意味合いが違ってくることが気に入りました。