◆ 国境の長いトンネルを抜けると宝くじ売り場であった。


 初めて年末ジャンボ買ってきました。たった三枚ですが^^

 今日は土鍋を買って、そして夕食になべを食べました。ぐつぐつ。(注・鍋そのものを食べたわけでは……)

 どうしてあんなにおいしいんでしょうね。冬の寒さにはちょうどよい感じです。またすぐにでもなべやりたいもんです。

 冬と言えば雪。雪といえば『雪国』(著・川端康成)です。授業の教科書なので買って読んどきました。そういえば、私古典的な名作ほとんど読んでないよ〜。日本人としてまずいかも(汗

 現代的な問題を扱っているわけではないですし、ましてや舞台は古めかしい村です。しかし、お話の魅力は劣化していませんね。さすがは名作。

 登場人物たちはどこかずれています。主人公の島村は惹かれた女、駒子を生きている女として見ません。鏡越しなどどこか幻想的なものは見ていたり、一部分をクローズアップして(フェチ?)見ていますが、実際の駒子は見てない聞いてない。「規格外の駒子」を重要視しません。

 対して駒子も島村を見ていません。日記によって記録はしますが、実際に見た風景を記憶はしていません。(←今日読み始めた空の境界の影響大)実際、駒子の場合には物理的にも島村から故意に視線をはずしてますし。

 最後の一文にも現れていますが、この作品はどこか幻想的です。かつ、作中にも年を経る描写はありますが、あまり重要ではないように思えます。「四季」という時間の流れの中を生きているようです。それも幻想的な雰囲気の一端を担っているのでしょう。

 物事を直感で感じ取ったままに生き抜いた(想像)川端さんならではの作品です。感性の敏感さが伝わってきました。