◆ ミスドの新作、もっちりもっちり……?

この前、『Quartett!』をやり終えました。カルテット三人娘の最後はお気楽極楽なユニ。まあ、先が読める話とはいえ、けなされるほどじゃないと思うんだけどな。作品の面白さを損なうもんじゃなし。
そんなことよりも圧倒的な量の絵がすごい。童話チックな色使いで私は好みの絵。壊れた絵も大好きだし、遊び心が効いてます^^ 絵の中心に描かれる人物ではなく、脇に書かれた人物のセリフやアクションにニヤリとさせられることが多々あり。ハンス君のだめっぷりがつぼをつきます。最初は優等生キャラだと思ってたのに……。ジゼルにもっと活躍の機会が欲しかったかな。
最後のエピローグも手堅くまとめてあり。サントラ店で見かけたから、買いに行ってしまうかも。三千円だけど、眼鏡代に比べたら安いわけで★
Quartett!に比べて構成が複雑なのが、『バッカーノ! 1933<下>』(著・成田良悟)です。買ってから一ヶ月たつ前に読めました。
どうしてここまでテーマがない(と私には思える)エンターテイメントに徹した小説をばりばり書けるのかなぁ。すごいと思う。複雑怪奇なわりに、読むのに支障がない程度に理解しやすくもあり。
その上ある意味安心して読めますから。ほどほどの悪人は簡単に殺すくせに、極悪人でもキャラが立っていれば殺さないですしね。もちろん小悪党も生き残ります。
Quartett!は一般的なお約束にのっとったストーリーで、バッカーノ!は成田節のお約束に。そういえば、どちらも最後に「!」がついてることに気がつきました。