◆ もういちど逃げ出そう


 ちわ。ラーメンの丼を運び続けていたために、右の肩がだるくなっています。

 今日は女性史の授業のレポートを仕上げようと企んでいました。結果は、批評するべき文を読み終わることのみで、肝心のレポートは完成していません。期限はまだ一ヶ月ほどありますが、この調子で終わるのやら……。こんな生活から逃げ出したいっす。(前と言ってることが違う)

 

 そんな暗い精神状態の中、本屋で川島誠さんの文庫を発見・ゲットしました。『もういちど走り出そう』(著・川島誠)は、以前に川島さんが書かれた『800』に比べると私的にはシンクロ率は下がったものの、読み終わってから、よい時間を過ごすことが出来ましたなぁと思えるものでした。

 高校時代陸上部に所属していたこともあるので、陸上に関する小説って結構すきなんです。

 この本では青春時代を陸上で明かした、三十代のおじさんが主人公です。『800』と似ていて、今回もセックスを絡めてきました。

 川島さんのスポーツ的な小説は心くすぐられるものがあります。主人公の心の流れに直接同調していくと言うよりは、一歩はなれた客観的な場所から眺めているような感じです。……といっても、川島さんの作品は三作品しか知らなかったりするんですがね。

 

 もう一度挑戦しようかなと言う気持ちが、本を読んでいてわいてきました。その挑戦は、小説を書くことでも、学業をがんばることでも、ましてやバイトのことでもありません。   

 いま一度、電脳世界へ船を漕ぎださんや!