■

山名沢湖『委員長お手をどうぞ 1 (アクションコミックス)』双葉社，2004

委員長のための委員長の話。六人の委員長の物語が収録されています。まず一番初めの、「委員長お手をどうぞ」では、気が弱いけど委員長顔のために委員長に任命された房子ちゃんの話。困ってる女の子を愛でるのもええなー。鏡の前で話かけてるところとか、この雰囲気が堪らなく好きです、ええ。続いての「蝶々結びで保険委員長」では、看護士さんになりたくて保険委員長になった笑子ちゃんの話。気持ちだけの空回りっぷりがすごいですよ。
三話目の「風紀委員長と不思議の国」は、風紀委員長の千代理ちゃんと取り締まられ役の正志の話。小学校時代のエピソードとか、ちょっと大人になった千代理ちゃんの心持とか素敵です。「１，２、３、で図書委員長」は、活字中毒者が高じて図書委員長になったこのはちゃんの話。何冊も本を借りていく少年との奇妙な交流が描かれています。謎が解き明かされた後の二人のやりとりも絶妙。笑えてなおかつほんわかできるのですよ。眼鏡バージョンもありです。
五話目の「ご指示下さい、体育委員長」は、頼りになりそうでならない体育委員長と彼をサポートする副委員長のみつるちゃんの話。なんだかんだ言いつつ振り回されるみつるちゃんラブ。そして最後の「まるく・くるりと美化委員長」は、掃除は嫌いだけれども大掃除は大好きな美化委員長の話。イケイケお嬢タイプも好きになれそうですよ。
いや、どの話もツボをついてきます。既に出ている二巻も買ってこなきゃ〜。