狼と香辛料 14

狼と香辛料 14  Amazon
燃える4萌え4癒し2 <ピックアップ8>
支倉凍砂『[asin:4048683268:title]』アスキーメディアワークス,2010
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目的地レノスも遥か彼方の話ではなくなってきたシリーズ14巻目。ホロが難しく考えすぎて答えをはずしてしまう場面には、頬が緩んでしまいました。いや、ほんと何気ないやりとりなんですけどね。
長く旅を続けていただけに、久しぶりに登場する人物たちもいます。別れた後も成長しているのが実感できてなによりです。
酒場の看板娘との再会は、客観的に見てないとその勢いに圧倒されて楽しむ暇がなさそうです。こういう胸に悪いけれどもくすぐられるやり取りは、ぜひとも味わいと願っているのですけれども、現実だと窒息してしまいそう。


にっちもさっちも行かなくなった状況の中で、自分の欲望を叶えるために、また儲けを出すために苦労するロレンスがいいですね〜。
模範的な回答ではホロと一緒にいることが叶わなくなるという、複雑な取引なわけで。この儲け話の構造が、物語のここで登場したことが、とてつもなくおいしいです。本当に乙女なロレンスだこと。
もちろん、その過程を経ての最終的な取引結果は大変満足のいくものでした。最終的には自分の欲望に忠実となり、鬼のようなロレンス。最後はぐふふなシーンまであり、ほんとごちそうさまでした。