おいピータン!! 11

伊藤理佐『おいピータン!!(11) (ワイドKC Kiss)』講談社,2008
シリーズ感想
伊藤理佐さんの作品感想
恋バナ・飯バナてんこ盛りのオムニバスショートでお送りするシリーズ１１巻目。もう大森さんから目が離せない！
そんな大森さんがゆで卵をコロコロする子が初恋だったと明かす話もよかったなー。こういう日常生活でも驚きに満ちた発見をする大森さんは、尊敬の対象ですがな。卵コロコロは初恋の音なんて、大森さんも渡辺さんも可愛すぎです。ああ、調理実習が懐かしいですよ。
閉店したお店を見つけて、次はなんのお店ができるか考える話もグッド。私もたまーにやります。妄想にしてもとことん突き詰める、そのあくなき探究心が重要なんでしょう。
たまに強引に引っ張って欲しいとの発言を受けての大森さんの行動「決めた！！　ひっぱった！！　男らしい！！」も名言。男らしさをアピールというより、かわいらしさが爆発してるけどもそれもよし。

マユの家探しや自分ちを見る話など、着実に結婚に近づいているのを感じると多少しみじみします。……ご飯話に寂寥感は追いやられてしまうけれども〜。ご飯食べてると楽しくなりますよね。
そうそう、ちょうどいい量の不倫をしてる女性の話も面白かった。おなかいっぱいが気持ちよかったと再発見できて安心しましたよ。私は食べ過ぎ傾向なので気をつけなければ。
忙しいときに頼んで欲しくない幻のメニューを探ろうとする常連さんにもニヤニヤ。おちが読めたけど、みんなのコミカルな思考がキュートでしたよ。でもどれだけかわいいマスターでも、ネギを振っていいのはミクだけです。