3月のライオン 2

3月のライオン 2  Amazon
コミカル5シリアス3燃える2
羽海野チカ3月のライオン 2 (ジェッツコミックス)白泉社,2008
シリーズ感想
羽海野チカさんの作品感想
高校生棋士の零の物語。シリーズ2巻目。出だしはぐずぐずしている話だったから気が重くなりましたよ。零が、自分を中途半端だと冷静に眺めているところへ、ひなちゃんがやってきて明るくなりました。イチゴのシェークにときめく姿は、お持ち帰りしたくなりますがな。料金100円だし。
プロになるってどういうことですかと尋ねてきた、ひなちゃんの片思い相手でもある高橋くんにちょっと安心。この出会いを通して、零がちょっと復活しかけたんで。あと、グッドタイミングでねこさん出てくるな〜。にゃふん。
さらには、二海堂の熱い解説は素敵過ぎる。これでがんばらなかったら将棋のプロじゃないというか男じゃないよ。零くんには奮起してもらいたい。また、二海堂といえば「将棋はじめて絵本」でしょう。ねこさん満載の将棋入門書。俺も読みたいよこれは。そして、二海堂の表情には本当に癒されるよ。


そして、香子が登場。嫌なやつという印象しかなかったのですが、読んでるうちに魅力的な人に見えてきました。……あんな無防備な寝起き姿を見せられたら、男としては仕方ないよね。
なんだかんだで零を気にかけているようだし。これは好意的に見すぎかな? 口を開くと毒しか吐かないし、すっごい素敵な笑顔ですっごいえげつないこと言ってますけどね。
棋士暦40年の松永さんはなんと言っていいのやら。おみくじ引いたりする姿はかわいらしい。あまりの小物っぷりには、笑うしかないです。酔っ払うとさらに悪化。プロなんだし将棋はもちろん、強いのでしょうが、口三味線はさすがに私のほうがうまいような……。棋士を引退したくない理由はトホホ。
もう一人、酔っ払いプロが登場します。棋士って色んなもの抱えて勝負してるんですね〜。最後の零らしからぬ叫びは印象的。