アメリカの高校生が読んでいる資産運用の教科書

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山岡道男, 淺野忠克『アメリカの高校生が読んでいる資産運用の教科書』アスペクト,2008


最初にアメリカの現状みたいなのを。給料は銀行振り込みじゃなくて小切手だったり、そのために小切手換金店があったり、てか普通口座を開くだけで手数料なんだとか。……まじで? そりゃ延々と利息と手数料を払うことになるわな。
その後に続くのは、家計簿のつけ方とかアルバイトを選ぶ際の機会費用の考え方、正社員になることの意味などなど。分かりやすい公式としては、72と114と144のポイント。というわけで、メモっとく。


貯蓄したいなら余った分じゃなくて、最初に抜いとけはよく聞く話です。財形とかも同じ感覚だと思いますし。まあ、親の自宅に住んでて一番の消費が本な私は、今のとこあんま関係ないかな。
私に合いそうなのは、システマティックな意思決定辺りの話。ようは損得勘定で物事を考えましょう、みたいな。一番近い人からは、相当に冷めた人だと見られてる私の性に合いそう。……おかしいな、本は感情を豊かにするはずなんだけれども。


クレジットや消費者金融の利率やその結果を見ると、借金する気がなくなりますね。まあしたくて借金する人はいないんだろうから、借金しないように備えておけってことでしょうか。マイホームや子どもの教育費の話も頭の片隅においといて。
そうそう、インフレリスクは全然考えていなかったな〜。考えていなかっただけで、食品類の値上げとかガソリン値上げとかの問題には直面してたけれども。この辺りはちょっと捉え方を修正しときたいかも。


インカムファンドの意味を間違えていたことに気づいたりも。MMFの意味もよく分かってませんでしたし。……いや、今でも理解してるとは言いがたいですね。比較的ローリスクらしいけど、仕組みがいまいち。読めば分かるんだろうけど、MMFという略称が何個かあるみたいでこんがらがる。
それにしても、株式と国債の人気は反比例するとか、国債の利回りと景気の関係などがこの本には書かれていたのですが、中学生くらいの公民の教科書を読んでいる気分になりました。いやまあ、タイトルにも教科書と書かれてるし。
こういうの読んで新たな発見があるわけですから、いかに教科書の内容を覚えていないかということになるわけです。教科書はなめてはいけませんという大切な教訓を得ました。反省です。