まぶらほ 〜さらにメイドの巻〜

築地俊彦『まぶらほ―さらにメイドの巻 (富士見ファンタジア文庫)』富士見書房,2007
シリーズ感想
築地俊彦さんの作品感想
メイドさんが武器を片手に活躍する外伝的なシリーズ３巻目。夕菜がリーラから和樹を取り返すために立ち上がる本編１編と番外編２編が収録されています。
「第7章　メイドの死闘」リーラと気が合わないメイド隊のシンシアと協力関係を結ぶ夕菜ですが、人員集めからしておかしいよ。どう考えてもヒロインではないよなー。
「必要なのは欲と血です！」とか銃突きつけての突撃体制とか……シンシアの命令で従うことになったルーシーかわいそう。最後のイラスト見て夕菜の非ヒロインなことと、リーラのかわいさを再確認。
「番外編一　メイド交換ゲーム」夕菜たちが玖里子と凛を強制的に巻き込み、三人組でメイドさんに家事で勝負をする話。やはり最後の料理勝負がメイン。凛かわいいよ凛。最後に爆発物処理班を呼ぶリーラもグッドです。
「番外編二　メイドプラス１」和樹が中学生活を送っている、ちょいと昔の話。リーラたちの目から見た日本の様子はなんか楽しかったです。
和樹は和樹で、いい青春を送っていますな。誠実だからもてるのか、もてるんかー。今回和樹に好意を寄せているのは、宮沢さんという引っ込み思案な女の子。いじられてる和樹のポジションおいしいな。リーラと宮沢さんの邂逅も素敵。ちょっといい話でした。