秘曲 笑傲江湖 2

秘曲 笑傲江湖〈第2巻〉幻の旋律  Amazon
燃える5コミカル3シリアス2
金庸秘曲 笑傲江湖〈第2巻〉幻の旋律徳間書店,1998
シリーズ感想
金庸さんの作品感想
人の来ない山中で令狐中と尼さんの儀林がいちゃついているところへ、前巻でものすごいことになっていた劉正風が絡んでくるシリーズ2巻目。何を考えているか分からない莫大先生も颯爽と登場します。老人キャラはお気に入りっす。


平之が弟子入りした総師・岳不羣を初めとした崋山派の人間がいい人ばかりで安心できます。前回の終盤や今回の序盤は重苦しい雰囲気でしたからねー。
壁に向かう罰を受けている令狐中ですが、想い人である岳霊珊との通じ合いっぷりがよかったのですね。……途中までは。壁の向こうの秘密を知ってしまってからのネガティブ思考は気が滅入りました。
前向きの令狐中だからなおさらね。一度何かがこじれると負の連鎖は続くわけで、泣きたくなりますよ。


まるっきり悪人だった田伯光が、いい奴に思えてきたから不思議だな。田ちゃんあっぱられやのー。そして、嘘から出た真の場面は笑わせてもらいました。まったく展開が読めないから困るけれども楽しいよ。
先が読めないといえば、桃谷六仙というツワモノが登場してかき乱すのですが、かき乱し方が尋常じゃないや。命を救おうとする場面は、またもや笑わせてもらいました。残酷なのか無邪気なのかよく分からん。
儀林のお父ちゃんもトンでもない登場の仕方です。最後はまたまたシリアスな方向へ。どうなるんじゃ〜。わらわは続きが早く知りたいぞ。