奏でる少女の道行きは

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癒し5燃える3バトル2
細音啓奏でる少女の道行きは―黄昏色の詠使い〈2〉 (富士見ファンタジア文庫)富士見書房,2007
シリーズ感想
細音啓さんの作品感想
色を媒体に召喚術を行う世界のお話。シリーズ2巻目。祓名民としての才能がありながら、名詠士の学校に通うエイダにスポットが当たっています。
合宿に行くものの傍の研究所で不穏な動きがあり、エイダを初めクルーエルなど前回も登場した学校の生徒・先生たちが巻き込まれていきます。


エイダの話がメインとはいえ前回登場したメンバーも地味に忘れられてなくて、それぞれにちゃんと見せ場があります。クルーエルとネイトでいえば、前回とは逆の立場で励まし励まされる部分はよかったな〜。
わりと先生たちの活躍も楽しみにしています。特にケイト先生。生徒を大切にしたい気持ちは強いのに実力が伴わずに悔しいと思うシーンは、やっぱりひどく共感するのですよ。生徒の一番おいしいところはもっていかれてしまうんだけれども。


最後はそれぞれが一歩ずつ前に進んでいてよかったです。エイダが行き先を決めたところはかっこよかったです。
ケイト先生の成長は、若手教師なのにちょっと見守る立場入ってましたが。次回も体当たりでいってもらいたいものです。そして生徒に助けられてこそのケイト先生じゃないですか。
って、ケイト先生の話は大事なことなので同じ内容を二回も繰り返してしまいましたが、前回同様キャラごとそれぞれにおいしい部分がピックアップされていて、とても上品に読み終えることができました。心も体も洗われますな。