ＡＫＵＭＡで少女

わかつきひかる『AKUMAで少女 (HJ文庫)』ホビージャパン,2007
わかつきひかるさんの作品感想

悪魔に体を入れ替えられてしまった僚とゆり絵の話。悪魔がかわいいし、その悪魔を酷使する悪魔のようなゆり絵のやりとりからして楽しいな〜。
ゆり絵の暴走には泣きたくなってきました。自家発電の実況中系とかあり得ないし。逆の立場なら興奮するのかも知れませんが、これやられたら僚みたく何も言えんだろうな……。合掌。
とはいえ、僚が初めて入った女子トイレでの葛藤とかよかったな〜。やっぱこういう状況だったら裸みたくなるってのが筋ですよね。ゆり絵の妨害を掻い潜ってがんばれと応援してました。

憧れのマドンナ・沙希に迫られて複雑な心境になるも、セックスしたと思ってしまう僚の素直さには乾杯。健全な男子高校生たるものこうじゃなくてはね。三十分くらいおっぱいにトリップしてても誰も怒らないさ。
自転車で飛ぶシーンは某映画にしか見えませんでしたが、そんなこんなで結末へと向かいます。王道だけど心温まる話でした。特にラブコメエロ成分が不足気味なあなたにはぴったりですよ。

この小説が好きな人にお勧めする３

１、わかつきひかるさんの小説『お姉さんはサンタクロース!』美少女文庫なので自分の年齢を考慮しましょう。→感想
２、相原あきらさんの小説『世界は悪魔で満ちている?』悪魔の少女を脅すちょっとエッチなコメディです。→感想
３、沖田雅さんの小説「先輩とぼく　シリーズ」こちらも女性の立場が強い入れ替え物。→シリーズ感想