人類は衰退しました2

人類は衰退しました2
コミカル5萌え3癒し2
田中ロミオ人類は衰退しました 2 (ガガガ文庫)小学館,2007


旧人類はゆるやかに衰退しており、代わりに妖精さんが闊歩する世界を舞台にした物語二冊目。
人間さんの、じゃくにくきょうしょく二度寝しちゃうとか本当にこの子はかわいいなー。「わたし」のやる気のなさがラブリー。妖精さんの道具を記録していくうちに、何の変哲もなさそうなスプーン型を使用して混乱する話です。
段々と小さくなり妖精さん化していくので、かわいらしさはレベルアップしていきます。「ごつごーしゅぎです?」とか、セリフがツボります。イラストもいいですね〜。
FINネタやひどいオチがあったりと、終始にやにやしっぱなし。一番印象に残っているのは、ペットのテントウムシの名前でしょうか。思わず吹いてしまいましたよ。


妖精さんたちの、じかんかつようじゅつ」おじいさんとわたしの二人きりの事務所に、新しい助手さんがやってくる話。バナナを食べてしまったことから、不思議な不思議な空間に放り込まれてしまいます。
エロガキにいいように弄ばれる「わたし」に萌え尽きてしまいがちですが、何度も繰り返される助手さんの個性についての意見交換を通じて、意味深な考察もなされている辺りもポイント。
大変面白かったことには違いないのですが、いまいち全体像を掴みきれていないような。難解な話は私の頭では消化し切れません。……私がバカなんじゃないですよ。パソコンの隣にいるヒトデ虫のせいなのです?


田中ロミオさんの作品感想