AURA 魔竜院光牙最後の闘い

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ギャグ5癒し3シリアス2
田中ロミオAURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)小学館,2008
田中ロミオさんの作品感想



中二病だった過去に決別し、高校デビューを目論む佐藤(主人公)の前に巨大な壁(魔女)が立ちはだかる物語。ラノサイ杯を見て手にとりました。
佐藤(魔女)が繰り出す摩訶不思議なセリフも、単語の意味合いからなんとなく言いたいことが理解できてしまうと、気恥ずかしさが沸いてきていい感じで楽しめます。


クラス内でのガチガチに固まったカースト制には、嫌な雰囲気しかなかったな〜。特に魔女の秘密が暴かれ、お天道様のもとで邪気眼を晒されてからは、もう悶絶もんの展開が待っています。
でも、想像していたよりは重苦しい話でなくてよかったです。さすがのロミオ節ですね。なにこのクラス、ドリームソルジャー(妄想戦士)が多すぎるっしょ。痛々しいキャラのオンパレードです。
実にいい男尻だ」など、唐突な名言(迷言)も多くて楽しませてくれます。ラッキーエロなイベントもある辺り、素敵な青春生活とも言えそうです。


クラスのトップ層にいながらも、天然キャラな子鳩さんに癒された私は勝ち組だと思う。読書の趣味がよかったりと、行動ズレ過ぎでしょう。かわいいでしょう。また、どりせんや養護の先生、職人さんなんかも魅力的な人ですな。ぎすぎすした学生たちと比較して大らかな大人の存在がよかね〜。
最後の戦いはイタかっこいいな。妄想にしろなんにしろ、想いが詰まった行動は輝かしいものですね。冷静に眺めようとすると、恥ずかしくて見てらないものですが……。大人になれば目が慣れたりすることもあるのかな。


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