食卓にビールを４
小林めぐみ『食卓にビールを〈4〉 (富士見ミステリー文庫)』富士見書房,2005
ビール飲んだり飲まずに女子高生をやったりするシリーズ四巻目。書き下ろしを含む八篇が収録されています。
「地鎮祭篇」コンビニの調査に出かけてクマぷーに遭遇する話。しかもクマぷーは二匹も出てきます。だめだこいつら。それにしても、たまに食べるコンビニのおにぎりやお弁当ってやたらおいしく思えるから不思議ですよ。
「植林祭篇」縦巻ロールの先輩とコカコーラの瓶のような先輩とともに緑化運動を行う話。はちゃめちゃ過ぎです。そりゃ普通の植林の話が出てくるとは思ってなかったけどもさー。「ＭＲＩ篇」頭痛で病院に行ったら、勝手に体が動くようになる話。状況的にはずいぶんとまずいと思うんだけど、ノリノリだから関係ないですね。
「双子篇」引っ越してきたお隣さんはウサギ耳の生えた双子を誘拐していた話。双子のパラドックスという話が絡んでくるんですが、こういう理系ノリには弱いです。結末のバカバカしさと合わせて面白かったー。
「ライオン篇」ライオンが宇宙から落っこちてくる話。生徒会の会計役・小津さんのキャラが素敵です。６４ビットとかプロミネンスとかタコとかもうわけが分かりません。でも楽しいっ！
「物産展篇」物産展というか地球防衛軍の話。「合宿篇」合宿の夜は怪談話と思いきや枕投げをやる話。「ドラッグストア篇」ドラッグストアで犯人探しする話。
最後の温度差が激しい夫婦の会話や妙に達観した女子高生軍団のかしましいやりとりなどがいいですね〜。べろべろに酔っ払ったような話でも、意外にそういうところはきっちりしてるのがお好み。惚れました。大好きです。つきあってくださいっ！
