壮太君のアキハバラ奮闘記 6
鈴木次郎『壮太君のアキハバラ奮闘記 6 (Gファンタジーコミックス)』スクウェア・エニックス,2007
オタクな壮太君とがんばって彼について行こうとするエリちゃんの物語。表紙は呂布子ちゃんですが気にしない方向で。五巻でもはっちゃけていましたが、最終巻の今回はとくに吹っ飛んでます。
最初はエリちゃんがサークルメンバーと海に行く話。にあちゃんの変態行為にも涙してしまうなんて、どれだけ心が弱っているんだよ。かわいそうで仕方ありません。でもやられるだけでなく、やり返すようになったんだからエリちゃんも強くなったもん……だ?
続いての話「アキバハンターレイコ」は、もう別次元に飛んだ話。コミカルなのかエロいのかシリアスなのかどこまで本気なのか、考え始めるとよく分からなくなります。まあ話が全然違うので新鮮ですね。カオスっぷりが味わえます。
オタサークルの部長と妹の話なども出てきて、そのあとの呂布子ちゃんゲームの話で、ようやく壮太君と店長の懐かしいコンビが復活しています。
アホみたいな対戦相手ばかりで、壮太君って元々こんなわなしだったよなとかちょいと思いました。特にスタープラチナまがいがよかったです! そして、降留さんの暗さの一端を見た気もします。
そして話はクライマックスへと向かいます。おさまるところにおさまったところでしょうか。エリちゃんのかわいさ(健気さ)にも磨きがかかっていましたよ。色々寄り道がありましたけれども、面白かったのでよかったんじゃないでしょうか。私はこのシリーズ好きでしたよ。