とある魔術の禁書目録⑫
鎌池和馬『とある魔術の禁書目録(インデックス) (12) (電撃文庫)』メディアワークス,2007
不幸を嘆いているけれども女の子にはモテモテな当麻が主人公のバトルシリーズ十二巻目。「はぁー……出会いが欲しい」の言葉には、土御門でなくても殴りたくなりますよ。
ある意味当麻より不幸な美琴が、ようやく日の目を見ることになった記念すべき巻かな。罰ゲーム罰ゲームといいつつ自分の気持ちを押し隠すその姿が既にプリティー。私もスカートの下から扇ぎたい気分になります。
「ごめんごめん。やっぱり口だけじゃ分からなかったかしら」「じゃあ手を使って教えてあげよう。こうするのよ」辺りのやりとりもよかった。お姉さん的な雰囲気漂うイラストもグッド。
ツーショットを巡る騒動は最高でしたね。当麻を巡ってのミサカと美琴の鞘当もグッドジョブと叫びたい。
もっとも大活躍な美琴さんも、いつも通り徐々にフェイドアウトしていくような感じがしてまたまた残念なような。まあ、この巻ではずいぶんな人数登場しているから仕方ない気も。
吹寄とのモミモミ話は笑ったし、小萌先生の二つ名には驚いた。インデックスと一方通行が交わる場面は新鮮だったな〜。そういえばこの組み合わせはなかったかって感じ。
本当にギリギリ最後までコメディ路線をひた走ってて面白かったのですが、締めは燃え燃えでしたね。これは次にも期待できます。
萌えでも燃えでもある内容ですが、最大主教といい元女教皇といい脱ぎだすミサカといいサーシャといい……エロいです。エロ過ぎるよこの本は。
