トリックスターズC PART①

トリックスターズC PART1 (1)  Amazon
ミステリ⑧萌え②
久住四季トリックスターズC〈PART1〉 (電撃文庫)メディアワークス,2007


魔術師がいる世界で起こる事件を描くシリーズ最後の物語であり文化祭の最終日のお話。
魔術師アレイスター・クロウリーを名乗る挑戦状が届いたり、そのクロウリーが実際に接触を図ってきたりと、終盤でも勢いに衰えは見えません。いくつか謎も提示されていますが、はてさてどんな結末を迎えるんだろうか……。


魔術師の天敵である神聖騎士団の指揮者・スピノーヴァや凛々子の妹・萌々子を含む初々しい三人組など、新キャラもなかなかにおいしそうな感じであります。もちろん、ゼミの面々やミステリ研のメンバー、手鞠坂などこれまでの登場人物たちも深く関係してきそうな気配。
数いる登場人物の中でも、みゃー子の愛らしさに磨きがかかってました。みゃー子をなでなでしたくなったのは、きっと私だけではないはず。
そして、地味に主人公をしている周の魅力がいつ開花されるのかにも興味津々です。きっとかわいさを爆発させてくれると予想してるんだけどな〜。


騙り手についての言及があったりするのも、なんか楽しい。どこで騙されているのか考えながら読むのが楽しいなー。みゃー子の変化や周くんのイラストがないのも、何かひっかけがあるんじゃないかと思ってるんだけど。
もちろん、予想が当たることなんてほとんどないんだけどさ。それでもいい気分にさせてくれるんだから不思議。嘘をついても悪い感じがしないのは、トリックスターというか騙り手の特権でしょうか。
なんだかんだで、一番のトリックスターは久住さんということでファイナルアンサー。次の完結編に期待です。


久住四季さんの作品感想