時をかける少女

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癒し⑥恋愛②コミカル②
筒井康隆時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)角川書店,2006


何度も映像化されてる表題作を含めた三作が収録されています。家に母が持っていたのがありましたが、新装版を購入してきましたよ。
時をかける少女」ラベンダーの香りをかいだ瞬間に時を飛んでしまった少女・和子の話。以前に読んだ高畑京一郎さんの『タイム・リープ』に比べて、理詰めではなくぽわぽわした感じがしました。不可思議な現象も青春にしても、どちらも理詰めでいくのとは違った魅力があります。
悪夢の真相」般若の面が怖くて仕方ない少女・昌子の話。こちらは一つ一つピースを埋めて謎を解決していく構成かな。きちんとまとまっていて、ちょっといい話風味。
果てしなき多次元宇宙」他の次元に飛ばされてしまった暢子の話。私の中にある筒井さんの小説のイメージぴったりでした。


青春小説を読もうとしていた私には、前の二つの話がお好みでした。さらに、きれいな話って点では「悪夢の真相」の方が優ってたように思いますが、「時をかける少女」がやっぱり好きかな。
特に、和子が混乱しているコミカルな中盤と最後の雰囲気がよかった。まあ、知名度とかが影響してるかもしれませんけどね。
なんにせよ、レンタルも始まっていることだし時かけを見ることにしましょう。


筒井康隆さんの作品感想