無性にこのシリーズが読みたくなるときがあるのですSFxギャグ


小林めぐみ食卓にビールを〈2〉 (富士見ミステリー文庫)富士見書房,2004


様々な顔をもつ新妻女子高生が色んなところに迷走するシリーズ第二弾。カバーイラストで女子高生のパンチラとは……やるな。書き下ろし含む三篇が収録されています。
食卓にビールを☆知恵袋篇」ただでさえ当たりはずれがある福袋で、奇妙な福袋を買おうとする主人公と旦那さまのやり取りがいいなー。福袋から知恵袋というギャグもまたある意味新鮮です。「じゃらじゃらじゃら。よかった、壊れそうなものは入ってない」には思わず手を止めて笑ってしまったよ。「食卓にビールを対称性」瓶の中にいる少女から助けを求められるという話です。それにしても、SEのだんな様が早く帰ってくるだけで偽者の可能性を疑う新妻って一体。まあ、そこからの二択やらプチに関する一連のやり取りもまた楽しいな。
食卓にビールを☆伝説のスネークマスター篇」救世主をインドまで探しに行く部員との接触から、スネークマスターを探す一連の話が始まります。あっちこっちズレていきますがね。メイドさんを踏みつけたり、変なものを通信販売で購入してみたり、あるいは携帯電話を拾ったりして宇宙人と交流していきます。
実にバカバカしい話が物理ネタを絡めて展開されていくのですが、今回は旦那さまと主人公のやりとりのキュートさに目がいっちゃいました。トンデモない経験をしつつも、結局は旦那さまとの日常に戻るところが大好きです。「どうして一人暮らしの利点を主張する人って、生活から離れたところばかり言うのかなあ。」みたいに、たまに出てくる日常生活での疑問も味わい深い。この夫婦みたく大好きではなくても、たまに私も無性に飲みたくなるんですよね、お酒って。
同著者類似バッチ