ラスト二分に一億円か〜ラブxコミカル


7月24日通りのクリスマス [DVD]


長崎をリスボンと妄想しながら生活する野暮ったいサユリと、彼女の憧れの先輩である聡史との恋愛をテーマにした映画。序盤は『アメリ』(→感想)みたいな雰囲気だったのですが、終盤は普通の恋愛作品になっていました。中盤のつなぎがうまくいっていれば問題はなかったのでしょうが、色々とおしい作品だったと思う。
妄想力がたくましいし序盤も共感は薄かったんだけど、つかず離れずな距離感があって楽しかった。このちょっぴり不思議少女(少女ではないか)はどうなるのやら、と見守ってられたから。でも中盤が痛かった。どうしてもサユリに共感できず、冷めた目でしか見れなかったのです。そうなると、突っ込みどころに目がいくようになってしまったし……。『アメリ』路線か『ラブコン』(→感想)みたく漫画的表現に特化すればよかったのにと思う。まあでも、コンセプトが違うから仕方ないといえば仕方ないのかな〜。
なんにせよYOUさんと小日向さんコンビや劇団ひとりさん、あとポルトガル人親子には満足できましたよ。