郁雄/吉武『きせきのハオル


あまりに強くなりすぎた剣士・ライラク丸が自分の信じる正義のために助太刀業を始めます。「天女石」なる石像の奪還を依頼されたライラク丸。人間ならざるもののに阻まれ失敗しますが、その石像に似た少女・ハオルから自分の身を守ってくれと依頼され騒動に巻き込まれる話。江戸時代とかそんな雰囲気を持ってます。原稿用紙換算47枚の短編。
どうも元々は漫画の原作として企画されたものらしいです。原作ということで漫画表現をつけたら面白くなりそうな表現・装飾もありますが、この物語のテーマは、黒幕とも言うべき蟷螂斉との決闘場面で語られるように王道。なんとなくサンデーとかの絵が合いそうな感じ。
さて、郁雄/吉武さんの小説は、次が今のところ最後で本命作品。九百枚あるそうなのでじっくり読みますよ。