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くさなぎ俊祈 『少年進化論plus 1 (クリムゾンコミック)』集英社，1999

二十九歳なのに十六歳と偽りアイドル業をしている直樹とその息子・砂名の話。一巻となっているものの、無印の少年進化論があるらしく、かなりの空白部分を想像で埋めなければいけませんでした。
アイドル業のときは愛想がよい直樹ですが基本的に暴君で、砂名が付き従う関係ができあがっています。これだけならいくらでもコメディな感じに仕上がりそうなのに、笑いどころよりも思い雰囲気のが多いです。直樹が記憶を失ったり、他のアイドルが直樹を憎く思ったりと、次から次へと問題ごとが発生しますしね。唯一の良心でありアイドルでもある天然の泉ちゃんがいるところ以外、ほぼ真っ黒といってもいいかも。なのに砂名はあまり泉と絡まないので寂しい限りですよ。